エアドロップのやり方は、送りたい写真を開いて共有ボタンをタップし、AirDropから相手を選ぶだけです。うまくいかない原因のほとんどは、受け取る側の設定が「受信しない」または「連絡先のみ」になっていること。ここを直せば大半は解決します。
この記事では、送る手順、受け取る側の3つの設定の違い、表示名の変え方、相手が出てこないときの切り分け、パソコンとのやり取り、Androidとの間で使う方法、そして知らない人からの受信を防ぐ設定までを整理します。
エアドロップのやり方と使える条件
AirDropは、写真やファイルを端末どうしで直接やり取りする機能です。通常はインターネット通信量を使わず、圧縮もされないため、写真は撮ったままの画質で届きます。まずは使える条件を押さえてください。
| 条件 | 状態 | 満たさないとどうなるか |
|---|---|---|
| Wi-Fiがオン | 接続していなくてもオンであればよい | 相手が表示されない |
| Bluetoothがオン | オンにしておく | 相手が表示されない |
| 距離が近い | おおむね数メートル以内 | 途中で切れる、見つからない |
| 受信設定が有効 | 「連絡先のみ」または「すべての人」 | 送る側の画面に出てこない |
| テザリングがオフ | インターネット共有を切っておく | 通信がぶつかって動かないことがある |
つまずく人のほとんどは、4番目の受信設定でつまずいています。初期状態では「連絡先のみ」になっており、相手の連絡先に自分が登録されていなければ画面に出てきません。設定の詳細はApple公式のiPhoneやiPadでAirDropを使う方法でも確認できます。
なお、AirDropはあくまで「その場で数枚を渡す」用途に向いた機能です。機種変更のときに数千枚の写真をまとめて移すような使い方には向きません。その場合はiPhoneからiPhoneへのデータ移行の方法を使ってください。
写真やファイルを送る手順
手順はどのアプリでも共通です。「共有ボタン」を押して「AirDrop」を選び、相手をタップする。この3動作を覚えれば、写真でもファイルでも地図でも同じように送れます。
- 送りたい写真やファイルを開く(写真は複数選択も可能)
- 四角から上向きの矢印が出ている共有ボタンをタップする
- 表示されたメニューから「AirDrop」を選ぶ
- 近くにいる相手の名前とアイコンが出るので、タップする
相手の画面に確認が出るので、「受け入れる」を押してもらえば転送が始まります。自分の別の端末に送る場合は、確認なしでそのまま受信されます。同じアカウントで使っている端末どうしは、いちいち承認を求められません。
写真は「写真」アプリに、その他のファイルは対応するアプリに保存されます。送る枚数が多いと時間がかかるため、途中で画面を切り替えたり端末を離したりしないでください。対応環境では転送開始後に端末が離れてもインターネット経由で継続される場合がありますが、確実に送るなら近くに置いたままにしてください。
受け取る側の設定|3つの選択肢
受け取る側の設定は3つから選びます。ここを理解しておくと、送れないトラブルの9割は自分で解決できます。
| 設定 | 誰から受け取れるか | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 受信しない | 誰からも受け取らない | 電車やイベント会場など人が多い場所 |
| 連絡先のみ | 連絡先に登録された相手だけ | 普段の初期状態。家族や友人とのやり取り |
| すべての人(10分間のみ) | 近くにいる誰からでも | 連絡先に入っていない相手と交換するとき |
設定を変える手順
- 「設定」を開き、「一般」をタップする
- 「AirDrop」を開く
- 3つの選択肢から選ぶ
急いでいるときは、画面の隅から引き出すコントロールセンターで、通信のブロックを長押しすると同じ設定が呼び出せます。「すべての人」は一定時間で自動的に「連絡先のみ」へ戻る仕様です。切り替えっぱなしを防ぐ作りになっていますが、用が済んだら自分で戻す習慣をつけたほうが確実になります。
相手が連絡先に入っているのに表示されない場合は、登録した電話番号やメールアドレスが、相手のアカウントと一致していない可能性があります。連絡先の中身を見直してみてください。
表示される名前を変える方法
AirDropで相手に見える名前は、端末そのものに付けた名前がそのまま使われます。本名で登録したまま外で使うと、周囲に本名が見えてしまう点は知っておきたいところです。
- 「設定」を開き、「一般」をタップする
- 「情報」を開く
- いちばん上の「名前」をタップする
- 好きな名前に書き換える
この名前は、パソコンとつないだときやテザリングのときにも表示されます。初期設定のまま「○○のiPhone」になっている人は、外で使う前に一度見直しておくと安心です。ニックネームや記号だけにしておけば、誰の端末か周囲に分かりません。
ただし、家族で複数の端末を使っている場合は、区別が付かなくなると送り先を間違えます。自分だけが分かる名前にしておくのが落としどころになります。
相手が表示されない・送れないとき
送れない原因は限られています。上から順に確認すれば、たいていはどこかで引っかかります。
| 症状 | 考えられる原因 | 対処 |
|---|---|---|
| 相手の名前が出てこない | 受信設定が「受信しない」になっている | 相手に「連絡先のみ」か「すべての人」へ変えてもらう |
| 連絡先にいるのに出てこない | 登録した番号やアドレスが一致していない | 連絡先の中身を見直す。一時的に「すべての人」にする |
| そもそもAirDropが選べない | Wi-FiまたはBluetoothがオフ | 両方をオンにする。機内モードを解除する |
| 途中で止まる | 距離が離れた、画面を切り替えた | 近づけたまま、転送が終わるまで待つ |
| 接続はするが失敗する | テザリングがオンになっている | インターネット共有をオフにする |
| 受信側の容量が足りない | ストレージの空きがない | 不要なデータを整理してから受け取る |
| どれも当てはまらない | 一時的な不具合 | 両方の端末を再起動する |
Bluetooth側に問題がありそうな場合は、Bluetoothでデバイスが検出されない原因と対処が参考になります。空き容量が心もとないときは、スマホの空き容量の確認方法で先に整理しておくとスムーズです。
パソコンとの間でやり取りする
AirDropはApple製のパソコンとの間でも使えます。スマホで撮った写真を、ケーブルもクラウドも使わずそのままパソコンへ渡せるのは、この機能ならではの手軽さです。
スマホからパソコンへ送る
- パソコン側でファイル管理のアプリを開き、AirDropの項目を表示する
- 受信の範囲を「連絡先のみ」または「すべての人」にする
- スマホ側で共有ボタンからAirDropを選び、パソコンの名前をタップする
受け取ったファイルは、パソコンのダウンロード用のフォルダに入ります。
パソコンからスマホへ送る
ファイルを右クリックして共有メニューからAirDropを選ぶか、AirDropの画面へファイルをドラッグして相手のアイコンに重ねます。両方の機器で同じアカウントを使っていれば、確認の画面は出ずにそのまま届きます。
Windowsのパソコンには対応していません。その場合はクラウド経由か、ケーブルでの接続に切り替えてください。パソコンとの使い分けはMac・iPad・iPhoneを組み合わせて使う方法にもまとめています。
Androidとやり取りする方法
2025年11月以降、AndroidのQuick ShareがAirDropとの連係に対応しました。Pixel 10/9/8a/9a、Galaxy S26、OPPO Find X9などの対応端末なら、iPhone・iPad・Macと直接ファイルを送受信できます。対応機種は順次拡大しており、非対応の端末では下記の代替手段を使います。
| 手段 | 特徴 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| クラウドの共有リンク | アップロードしてリンクを送る | 枚数が多い。相手が離れた場所にいる |
| チャットアプリで送る | 手軽だが画質が落ちることがある | 数枚をすぐ渡したい |
| 写真共有サービス | アルバム単位でまとめて渡せる | 旅行やイベントの写真を共有する |
| Android側の近距離共有 | Android端末どうしなら同じ感覚で使える | Androidを2台使っている |
画質を落としたくない場合は、クラウド経由か写真共有サービスを選んでください。チャットアプリは手軽な代わりに、送信時に圧縮されることがあります。思い出の写真を渡すときは、この差が効いてきます。機種をまたぐデータの移し方はiPhoneからAndroidへのデータ移行やAndroidからiPhoneへのデータ移行で扱っています。
知らない人からの受信を防ぐ
便利さの裏側にある話です。受信設定を「すべての人」にしたまま人混みに入ると、見知らぬ相手から画像を送りつけられることがあります。承認しなければ保存はされませんが、確認の画面に画像の一部が表示されるため、見たくないものが目に入る可能性があります。
- 外では「受信しない」か「連絡先のみ」に戻す:使い終わったら切り替える習慣をつける
- 端末の名前から本名を外す:周囲の画面に自分の名前が並ぶのを防げる
- 心当たりのない依頼は必ず断る:知らない名前からの受信は「辞退」を選ぶ
「すべての人」は一定時間で自動的に戻る仕様になっていますが、それに任せきりにせず自分で管理するほうが確実です。子どもに端末を持たせている場合は、初期設定の段階で「連絡先のみ」になっているかを確認してください。身に覚えのない動作が続く場合の切り分けはスマホ乗っ取りの確認方法とサインにまとめました。
買い替えや売却を考えている端末でも、手放す前に端末名と各種設定を見直しておくと安心です。
買取に出す端末では、端末名やアカウントの情報が残ったままお持ちいただくことがあります。査定では、電源が入るか、画面割れの有無、バッテリーの最大容量、初期化とデータ消去が済んでいるか、箱や付属品が揃っているかを確認しています。初期化すれば端末名も含めて設定は消えますので、売却前のバックアップと初期化は必ず行ってください。
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まとめ|つまずくのは受信側の設定
エアドロップのやり方そのものは単純で、共有ボタンからAirDropを選び、相手をタップするだけです。使う条件は、両方の端末でWi-FiとBluetoothがオンになっていること、距離が近いこと、そして受け取る側の設定が有効になっていること。この3つがそろえば動きます。
送れないときは、まず受け取る側の設定を疑ってください。初期状態は「連絡先のみ」で、相手の連絡先に自分が入っていなければ画面に出てきません。一時的に「すべての人」へ変えてもらえば解決します。ただし人混みでその状態を続けるのは避けたいところです。端末に付けた名前がそのまま周囲に表示される点もあわせて見直しておくと、外でも安心して使えます。
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エアドロップに関するよくある質問(FAQ)
エアドロップのやり方を教えてください
送りたい写真やファイルを開き、四角から上向きの矢印が出ている共有ボタンをタップします。メニューから「AirDrop」を選び、近くに表示された相手の名前をタップすれば送信されます。相手の画面に確認が出るので「受け入れる」を押してもらえば転送が始まります。自分の別の端末に送る場合は確認なしで受信されます。
エアドロップに相手が表示されないのはなぜですか?
受け取る側の設定が「受信しない」になっているか、初期状態の「連絡先のみ」のまま相手の連絡先に自分が登録されていない場合が大半です。相手に「すべての人」へ変えてもらうと解決します。ほかに、Wi-FiやBluetoothがオフ、距離が離れている、インターネット共有がオンになっているといった原因もあります。
エアドロップの受信設定はどこで変えますか?
「設定」から「一般」を開き、「AirDrop」をタップすると、「受信しない」「連絡先のみ」「すべての人(10分間のみ)」の3つから選べます。コントロールセンターで通信のブロックを長押しすると、同じ設定を素早く呼び出せます。「すべての人」は一定時間で自動的に「連絡先のみ」へ戻る仕様です。
エアドロップで表示される名前は変えられますか?
「設定」から「一般」を開き、「情報」の中のいちばん上にある「名前」をタップすると変更できます。この名前は端末そのものに付いたもので、パソコンとつないだときやテザリングのときにも表示されます。初期設定のまま本名が入っていると外出先で周囲に見えるため、一度見直しておくと安心です。
AndroidとiPhoneでエアドロップは使えますか?
対応機種であれば使えます。2025年11月以降、AndroidのQuick ShareがAirDropとの連係に対応し、Pixel 10/9/8a/9a、Galaxy S26、OPPO Find X9などでiPhoneと直接送受信できます。Android側から送る際は、iPhoneのAirDropを「すべての人(10分間のみ)」に設定してください。非対応の端末では、クラウドの共有リンクや写真共有サービスを使います。チャットアプリは手軽ですが送信時に圧縮されることがあります。
知らない人からエアドロップが届くのを防ぐには?
受信設定を「受信しない」か「連絡先のみ」に戻してください。「すべての人」のまま人混みに入ると、見知らぬ相手から画像を送りつけられることがあります。承認しなければ保存されませんが、確認の画面に画像の一部が表示されます。あわせて端末の名前から本名を外しておくと、周囲の画面に自分の名前が並ぶのを防げます。手放す端末は初期化すればこれらの設定も消えるため、売却前のバックアップと初期化を必ず行ってください。
監修:リンクサスモバイル 査定士 今井一輝。設定画面の名称・階層は2026年8月時点のもので、iOSのバージョンにより表記が変わる場合があります。

