LINEの引き継ぎは、旧端末で表示した「かんたん引き継ぎQRコード」を新しいiPhoneで読み取るのが基本です。この方法なら、直近14日間のトーク履歴も一緒に戻ります〔LINE公式〕。それより前の履歴を残したいなら、iPhoneからiPhoneへ移す場合はiCloudへのバックアップが欠かせません。
この記事では、引き継ぐ前の4つの準備、QRコードとクイックスタートそれぞれの手順、トーク履歴を14日以上残すバックアップ、AndroidとiPhoneの間で移すときの制約、引き継げないもの、旧端末が手元にない場合の対処までを順にまとめます。
LINE引き継ぎの全体像 早見表
最初に押さえておきたいのは、アカウントの引き継ぎとトーク履歴の引き継ぎは別々の話だという点です。アカウントはQRコードひとつで移りますが、トーク履歴がどこまで戻るかは、移行元と移行先の組み合わせとバックアップの有無で変わります。
| 移行のパターン | アカウント | 戻るトーク履歴 |
|---|---|---|
| iPhone → iPhone(標準バックアップあり) | QRコードで移行 | 直近14日間+バックアップ分(テキスト) |
| iPhone → iPhone(バックアップなし) | QRコードで移行 | 直近14日間 |
| Android ⇔ iPhone | QRコードで移行 | 直近14日間(プレミアムバックアップなら15日以上前も) |
| 旧端末が手元にない | 電話番号でログイン | PINコードを設定していれば直近14日間 |
かんたん引き継ぎQRコードの利用条件は、LINEのバージョン12.10.0以上です〔LINE公式〕。ただし古いiOSの端末では、入れられるLINEのバージョンに上限があります。LINE公式によると、推奨環境はiOS 18.0以上で、使えるLINEの上限は次のとおりです。
| 旧端末のiOS | 使えるLINEのバージョン |
|---|---|
| iOS 18.0以上 | 最新版 |
| iOS 17 | 26.1.1まで |
| iOS 16 | 15.7.2まで |
| iOS 15 | 14.6.3まで |
| iOS 14.8.1以下 | 利用できない |
さらにLINEは、2026年11月4日にiOS版14.6.3未満のサポートを終了する予定と告知しています〔LINE公式〕。iOS 15の旧端末(iPhone 7・SE 初代など)は、最新版は入らなくても14.6.3には更新できます。引き継ぎ作業の前に、両方の端末で入れられる範囲の最新版にしておいてください〔LINE公式 利用環境〕。
引き継ぐ前にやる4つの準備
引き継ぎでつまずく原因の多くは、準備を飛ばして新しい端末を触り始めることにあります。LINE公式も、事前準備を飛ばすとアカウントの引き継ぎやトーク履歴の復元ができない場合があると注意しています。旧端末が手元で動くうちにしかできない作業があるため、順番を守ってください。
- LINEを更新する:旧端末と新端末の両方で行います。古いままだとQRコードやバックアップが使えません
- 電話番号とパスワードを確認する:[ホーム]>[設定]>[アカウント]で登録内容を見ておきます
- トークをバックアップする:iPhone同士なら、14日より前の履歴を残せます
- バックアップ用のPINコードを設定する:6桁の数字を控えておきます
4番目のPINコードは軽く扱われがちです。それでも、旧端末が壊れて操作できなくなったとき、PINを設定していれば直近14日間のトーク履歴を復元できます〔LINE公式〕。バックアップの画面で[今すぐバックアップ]が表示されない場合は、PINコードの作成が先に必要です。
機種変更そのものの段取りはiPhone機種変更でやることにまとめています。おサイフケータイや電子マネーも事前の引き継ぎ設定が必要なので、LINEだけを片付けて安心しないよう注意してください。
QRコードでiPhoneに引き継ぐ手順
ここが本題です。旧端末でQRコードを表示し、新しいiPhoneのLINEで読み取るという2台を並べた作業になります。ボタン名はLINE公式ヘルプの表記に合わせています〔LINE公式〕。
- 新しいiPhoneでLINEを起動し、[ログイン]をタップします
- [QRコードでログイン]>[QRコードをスキャン]と進みます
- 旧端末で[ホーム]>[設定]>「かんたん引き継ぎQRコード」を開き、QRコードを表示します
- 新しいiPhoneで旧端末のQRコードを読み取ります
- 旧端末に出る確認画面で「はい、スキャンしました」にチェックを入れて[次へ]をタップし、画面ロックの解除と同じ方法で本人確認をします
- 新しいiPhoneで[ログイン]をタップします
- トーク履歴を復元し、ホーム画面が表示されるまで画面の案内に沿って進めます
6の操作には注意がいります。新しい端末で[ログイン]をタップすると、旧端末からそのLINEアカウントが削除されます〔LINE公式〕。バックアップはこれ以降の手順では取れないため、取り忘れがないかをQRコードを表示する前に確かめてください。
新しいiPhoneをクイックスタートで丸ごと移行した場合も、LINEは自動では使える状態になりません。LINEを開いて[本人確認する]をタップし、電話番号・SMSの認証番号・パスワードを入力する流れになります〔LINE公式〕。クイックスタート自体の注意点はiPhoneクイックスタートの注意点で確認できます。
iPhoneからiPhoneでトーク履歴を14日以上残す
14日分では足りない人のための章です。iPhoneからiPhoneへ移す場合は、iCloudへ標準バックアップしておけば、バックアップ時点までの履歴が戻ります。手順は旧端末で完結します〔LINE公式〕。
- 端末の[設定]>ユーザー名>[iCloud]で、iCloud Driveがオンになっているか確認します
- LINEで[ホーム]>[設定]>[バックアップ・引き継ぎ]>[トークのバックアップ]と進みます
- [今すぐバックアップ]をタップし、完了の表示を待ちます
ここで見落としやすいのが保存される中身です。標準バックアップで残るのはテキストメッセージだけで、過去の写真・動画・ファイル・ボイスメッセージは含まれません〔LINE公式〕。残したい写真や動画は、移行前に端末へ保存しておいてください。iCloud Driveの空き容量が足りないとバックアップが完了しないため、容量の考え方はiCloud容量は購入すべきかを参考にしてください。
バックアップは1回取れば終わりではありません。取った時点より後のやりとりは、そのバックアップには含まれません。機種変更の直前にもう一度取り直すのが確実です。[バックアップ頻度]で自動バックアップを設定しておけば、その手間も減らせます。
写真や動画も含めて残したい場合は、LYPプレミアム会員向けのプレミアムバックアップという選択肢もあります。保存できるのは100GBまでで、異なるOSの間でも15日以上前のトーク履歴を引き継げます〔LINE公式〕。旧端末で初回バックアップを終えないまま引き継ぐと、データを復旧できない点に注意してください。料金や提供条件は変わることがあるため、申し込む前にLINE公式の案内で最新の内容を確認してください。
AndroidとiPhoneの間で移すときの14日の壁
AndroidからiPhoneへ、あるいはiPhoneからAndroidへ乗り換える人が最も気にする部分です。標準バックアップを使う通常の引き継ぎでは、異なるOSの間で復元できるトーク履歴は直近14日間までになります。標準バックアップの保存先がAndroidはGoogleドライブ、iPhoneはiCloudと分かれており、同じOSの間でしか使えないためです。
| 移行の向き | 標準バックアップ | プレミアムバックアップ |
|---|---|---|
| iPhone → iPhone | バックアップ分まで(テキスト) | 写真・動画も含めて引き継げる |
| Android → iPhone | 直近14日間のみ | 15日以上前も引き継げる |
| iPhone → Android | 直近14日間のみ | 15日以上前も引き継げる |
直近14日間の分は、異なるOSの間でもテキストに加えて写真・動画・ファイル・ボイスメッセージまで移ります〔LINE公式〕。プレミアムバックアップを使わずに15日より前のやりとりを残したいなら、トークをテキストファイルとして書き出すのが現実的な手立てです。iPhoneではトーク画面上部の≡(メニュー)>[設定]>[トーク履歴を送信]と進み、送信手段を選びます。ただし書き出したファイルからLINEのトーク画面へは戻せず、記録として残る形になります。
AndroidからiPhoneへのデータ移行全体の流れはAndroidからiPhoneデータ移行、逆向きはiPhoneからAndroidデータ移行で扱っています。
引き継げるものと引き継げないもの
引き継ぎが終わってから「あれがない」と気付くのを避けるための整理です。アカウント本体に紐づく情報はバックアップなしで移りますが、端末側の設定は移りません〔LINE公式〕。
| データ | 同じOS間 | 異なるOS間 |
|---|---|---|
| 友だち・グループ・プロフィール | 引き継げる | 引き継げる |
| アルバム・ノート・LINEポイント残高 | 引き継げる | 引き継げる |
| 購入したスタンプ・絵文字・着せかえ | 引き継げる | 引き継げる |
| LINEコインの購入済み残高 | 引き継げる | 引き継げない |
| 通知音の設定・トークルームの背景画像 | 引き継げない | 引き継げない |
いちばんの落とし穴がコインの残高です。iPhoneとAndroidの間では引き継げません〔LINE公式〕。OSをまたいで移る予定があるなら、コインは移行前に使い切っておいてください。ゲーム内通貨など一部の有料アイテムも、異なるOSの間では対象外です。
スタンプが消えたように見えても、引き継ぎ自体はされています。[ホーム]>[設定]>[スタンプ]>[マイスタンプ]から[すべてダウンロード]をタップすれば、端末に入れ直せます。着せかえは[設定]>[着せかえ]>[マイ着せかえ]から、それぞれダウンロードし直す形です。
旧端末が手元にないときのログイン
旧端末を紛失した、電源が入らない、すでに手放したという場合でも道は残ります。電話番号でログインする方法です〔LINE公式〕。
- 新しいiPhoneでLINEを起動し、[ログイン]をタップします
- [その他の方法でログイン]>[電話番号でログイン]と進みます
- 電話番号を入力し、SMSで届いた認証番号を入力します
- 表示されたアカウントを確認し「はい、私のアカウントです」を選びます
- LINEのパスワードを入力します
- バックアップ用のPINコードを設定していれば入力し、トーク履歴を復元します
ここで効いてくるのが、事前に設定しておいたPINコードです。PINを設定していれば、バックアップを取っていなくても直近14日間のトーク履歴を引き継げます。逆にPINを設定していないとPINの画面自体が出ず、パスワードも分からなければ再設定が必要になります。
機種変更で電話番号が変わった場合は、引き継ぎを終えたあとにLINEの設定から新しい番号へ変更します〔LINE公式〕。手放す端末を初期化するタイミングについてはiPhone初期化でLINEはどうなるかで詳しく扱っています。
引き継ぎに失敗したときの確認点
画面が進まない、履歴が戻らないといった場面では、まず次の5点を上から順に確認してください。
| 確認すること | 見るポイント |
|---|---|
| ①LINEのバージョン | QRコードが表示されないときは、まず更新する |
| ②登録情報 | 電話番号とパスワードが分かるか |
| ③通信環境 | 不安定な回線で止まっていないか。安定した回線でやり直す |
| ④iCloud Drive | オンになっているか、空き容量が足りているか |
| ⑤PINコード | 設定した6桁を正しく入力できているか |
ひとつ、取り返しがつかない点を書いておきます。新しい端末で引き継ぎではなく新規登録を進め、登録済みの電話番号を新しいアカウントに登録すると、元のアカウントは使えなくなります〔LINE公式〕。友だちもトーク履歴も戻せないため、入り口は必ず[ログイン]を選んでください。
トーク履歴の復元も、引き継ぎの流れの中で行う操作です。画面に復元の案内が出たら、その場で実行してください。それでも解決しない場合は、LINE公式ヘルプの「新規登録⋅引き継ぎの問題」から状況に合う項目を確認できます。
引き継ぎ後の旧iPhoneをどうするか
引き継ぎが済むと、旧端末は引き出しに眠りがちです。相場は新しい機種が出るたびに下がるため、使わないと決めたら早めに査定へ回すのが得策です。手放す前には、初期化とアカウントのロック解除を必ず済ませてください。
機種変更のあとに持ち込まれるiPhoneで多いのが、初期化されていない状態です。アカウントのロックがかかったままだと次の方が使えないため、査定の前に必ず解除をお願いしています。査定で見ているのは、電源が入るか、画面割れの有無、バッテリーの最大容量、初期化とデータ消去が済んでいるか、箱や付属品が揃っているかの5点です。LINEの引き継ぎが終わっていることを確認してから初期化してください。初期化してしまうと、旧端末側からのQRコード表示はできなくなります。
順番を間違えると面倒です。引き継ぎ完了の確認 → 新しいiPhoneでトーク履歴を確認 → 初期化 → 査定、という順で進めてください。先に初期化してしまうと、やり直しの余地がなくなります。買い替え先を中古で探せば、負担を抑えたまま新しい世代の機能に乗り換えられます。
- ▶ 中古iPhoneの在庫一覧 — 状態とバッテリー表記を確認できます
- ▶ iPhoneの買取 — 画面割れ・ジャンク品も査定可能
まとめ|先にやるか、後で悔やむか
LINEの引き継ぎは、旧端末で「かんたん引き継ぎQRコード」を表示し、新しいiPhoneで読み取れば完了します。この方法だけでも直近14日間のトーク履歴が戻りますが、それより前を残したいなら、iPhoneからiPhoneへ移す場合はiCloudへの標準バックアップが要ります。標準バックアップで残るのはテキストだけで、AndroidとiPhoneの間では14日分が上限です。LYPプレミアム会員向けのプレミアムバックアップなら、写真や動画も含め、異なるOSの間でも15日以上前の履歴を引き継げます。
引き継ぎ前にやることは4つ。両方の端末でLINEを更新し、電話番号とパスワードを確認し、トークをバックアップし、6桁のPINコードを設定する。古いiOSの端末はLINEのバージョンに上限があるため、早めの確認が欠かせません。OSをまたぐならコインは使い切り、新しい端末では必ず[ログイン]から入ること。引き継ぎ完了を確認してから初期化し、使わなくなった端末は早めに査定へ出すと次の端末代の負担が軽くなります。
▼iPhoneの販売・買取はこちらから
▶ 中古iPhoneを探す:リンクサスモバイル iPhone一覧
▶ iPhoneの査定・買取:iPhone買取
LINE引き継ぎのよくある質問(FAQ)
LINEをiPhoneに引き継ぐ手順を教えてください
新しいiPhoneでLINEを起動して[ログイン]>[QRコードでログイン]と進み、旧端末の[ホーム]>[設定]>「かんたん引き継ぎQRコード」で表示したQRコードを読み取ります。旧端末で「はい、スキャンしました」にチェックを入れて[次へ]をタップし、本人確認をしたら、新しいiPhoneで[ログイン]をタップしてトーク履歴を復元します。この方法で直近14日間のトーク履歴も戻ります。
iPhoneからiPhoneでトーク履歴を14日以上前の分まで引き継げますか?
引き継げます。旧端末でiCloud Driveをオンにし、[ホーム]>[設定]>[バックアップ・引き継ぎ]>[トークのバックアップ]から[今すぐバックアップ]を実行しておけば、バックアップ時点までの履歴が戻ります。ただし標準バックアップで残るのはテキストメッセージだけで、過去の写真や動画は含まれません。
AndroidとiPhoneの間でLINEを引き継ぐとトーク履歴はどうなりますか?
標準バックアップは同じOSの間でしか使えないため、異なるOSの間で戻るトーク履歴は直近14日間までです。LYPプレミアム会員向けのプレミアムバックアップを使っている場合は、15日以上前のトーク履歴も引き継げます。なおLINEコインの購入済み残高は、異なるOSの間では引き継げないため、移行前に使い切っておいてください。
クイックスタートで移行したらLINEはそのまま使えますか?
そのままでは使えません。新しいiPhoneでLINEを開き、[本人確認する]をタップして、電話番号、SMSに届いた認証番号、パスワードを入力する必要があります。電話番号とパスワードは、旧端末の[ホーム]>[設定]>[アカウント]で事前に確認しておいてください。
旧端末が壊れていてもLINEを引き継げますか?
新しいiPhoneで[ログイン]>[その他の方法でログイン]>[電話番号でログイン]と進み、SMSの認証番号とLINEのパスワードを入力すれば引き継げます。事前にバックアップ用のPINコードを設定していれば、バックアップがなくても直近14日間のトーク履歴を引き継げます。PINを設定していない場合は、PINの入力画面自体が表示されません。
古いiPhoneでもLINEの引き継ぎはできますか?
旧端末のiOSによって、入れられるLINEのバージョンに上限があります。LINE公式によると、iOS 17は26.1.1まで、iOS 16は15.7.2まで、iOS 15は14.6.3までで、iOS 14.8.1以下では利用できません。またLINEは2026年11月4日に、iOS版14.6.3未満のサポートを終了する予定です。引き継ぎの前に、入れられる範囲の最新版へ更新してください。
引き継ぎが終わった旧iPhoneはどうすればいいですか?
新しいiPhoneで引き継ぎとトーク履歴を確認してから初期化し、査定に出すのがおすすめです。初期化するとその端末からのQRコード表示はできなくなるため、順番を間違えないようにしてください。査定では電源が入るか、画面割れの有無、バッテリーの最大容量、初期化とデータ消去が済んでいるか、箱や付属品が揃っているかを確認しています。相場は新しい機種が出るたびに下がるため、早めの査定が有利です。
監修:リンクサスモバイル 査定士 今井一輝。画面名称はLINEのバージョンやiOSの版により表記が変わる場合があります。対応バージョンや提供条件は2026年10月時点のLINE公式の案内に基づきます。

