ネットワーク利用制限は、携帯電話会社が特定の端末について、自社の回線での利用を止める仕組みです。料金の未払いや、盗難や不正契約が疑われる端末が対象になります。制限がかかると通話も通信もできなくなり、いわゆる赤ロムと呼ばれる状態です。判定は各社の照会ページで、端末の製造番号を入力すれば誰でも確認できます。
この記事では、判定に使われる4つの記号の意味、製造番号の調べ方、au・ソフトバンク・ドコモそれぞれの確認手順を整理します。中古端末でよく見かける「△」や「−」の扱い、買うとき・売るときに何を確認すべきかもまとめました。
ネットワーク利用制限とは|判定記号の早見表
照会ページで表示されるのは、記号ひとつです。この記号の意味さえ分かれば、その端末が安心して使えるかどうかを判断できます。まずは4つの記号を押さえておきましょう。
| 判定 | 意味 | その端末の扱い |
|---|---|---|
| ◯(丸) | 端末代の支払いが完了しており、制限の対象ではない | 安心して使える。中古でもいちばん扱いやすい |
| △(三角) | 端末代の分割払いが残っている | 現時点では使えるが、支払いが滞ると制限がかかる余地が残る |
| ×(バツ) | すでに制限がかかっている | その会社の回線では使えない。いわゆる赤ロム |
| −(ハイフン) | 照会の対象として情報が登録されていない | 制限があるともないとも判断できない状態 |
ここで注意したいのは、判定は「今の時点」の状態にすぎないという点です。今日◯だった端末が将来×になることは基本的にありませんが、△の端末は状況が変わりうる立場にあります。中古で買うときも売るときも、この違いが判断の分かれ目になります。
※判定記号の表記や運用は携帯電話会社によって異なり、方針が変更されることもあります。実際の判断は、各社の公式ページで最新の案内を確認したうえで行ってください。
制限がかかる主な理由
この仕組みが用意されているのは、端末の不正な流通を止めるためです。盗まれた端末や、代金を払わずに持ち出された端末が中古市場で流れ続けるのを防ぐ目的があります。主な理由は次の4つです。
- 端末代の未払い:分割払いが滞り、回収の見込みが立たなくなった場合
- 盗難や紛失の届け出:持ち主から届け出があり、第三者の利用を止める必要がある場合
- 不正な契約:他人名義や虚偽の情報で契約された疑いがある場合
- 利用規約への違反:契約上、認められない使われ方をしている場合
使う側から見ると厳しい仕組みに映るかもしれません。ただし、この仕組みがあるからこそ、中古端末を買う人が「盗品をつかまされていないか」を自分で確認できます。買う側の保護にもなっている、という見方が実態に近いところです。
端末の製造番号を調べる方法
照会には、端末ごとに割り当てられた製造番号(IMEI)という15桁の数字が必要です。この番号は端末に固有のもので、機種名や契約者の名前では照会できません。調べ方は3通りあります。
| 方法 | 操作 | 使える場面 |
|---|---|---|
| 電話アプリで表示する | キーパッドで「*#06#」をダイヤルすると画面に表示される | 機種を問わず使える。いちばん早い |
| iPhoneの設定から | 「設定」→「一般」→「情報」を開き、下へスクロールする | 電話アプリが使えない状態のとき |
| Androidの設定から | 「設定」→「デバイス情報」を開く(機種により名称が異なる) | 電話アプリが使えない状態のとき |
電源が入らない端末では、この操作が使えません。その場合は本体の裏面や、カードを入れるトレイの側面、購入時の箱に印字されている番号を探してください。中古端末を通信販売で買う場合は、出品者に製造番号を提示してもらうのが基本になります。番号を教えられない、あるいは判定を確認していないという説明が返ってくるようであれば、そこで踏みとどまるのが賢明です。
各社の照会ページで確認する手順
確認の流れはどの会社でも同じです。照会ページを開き、製造番号を入力し、表示された判定を読む。契約者でなくても照会できるため、購入前でも調べられます。
- その端末を販売した携帯電話会社の照会ページを開く
- 15桁の製造番号を入力する
- 表示された判定記号を確認する
照会ページの探し方
照会ページは各社の公式サイト内にあります。探すときは、その会社のサイト内検索で「ネットワーク利用制限 照会」と入れるのが確実です。auの案内はau公式(ネットワーク利用制限)で公開されています。ソフトバンクとドコモも同様の照会ページを設けており、いずれも製造番号を入力する形式です。
ここで一つ間違えやすい点があります。照会は「その端末を販売した会社」のページで行う必要があります。auで販売された端末をソフトバンクのページで照会しても、正しい判定は得られません。端末がどの会社のものか分からない場合は、本体の刻印や購入時の書類を確認するか、思い当たる会社のページを順に試すことになります。
※各社の照会ページの場所や判定の運用は変更されることがあります。利用前に公式サイトで最新の案内をご確認ください。
判定が△の端末は買ってよいのか
中古市場でよく見かけるのが、この△の端末です。元の持ち主が分割払いの途中で手放した端末で、現時点では問題なく使えます。ただし、その支払いが将来どうなるかは、買った側からは見えません。
| 観点 | △の端末 |
|---|---|
| 利点 | ◯の端末より価格が抑えられていることが多い。状態のよい機種が見つかりやすい |
| 注意点 | 元の持ち主の支払いが滞ると、×に変わって使えなくなる余地が残る |
| 備え | ×になった場合に交換や返金に応じる保証を用意している販売店を選ぶ |
| 向く人 | 保証付きの店舗で買う人、通信会社の回線を使わず用途を限定する人 |
結論としては、保証の有無で判断するのが現実的です。中古端末を扱う店舗のなかには、×に変わった場合の交換や返金に応じる仕組みを用意しているところがあります。この保証があるなら、△であること自体を過度に恐れる必要はありません。逆に、個人間の取引で保証がない場合は、価格差に見合うリスクかどうかを冷静に見たほうがよいところです。
判定が−と表示される理由
照会しても記号ではなく「−」が返ってくることがあります。これは制限の有無を示すものではなく、その番号が照会の対象として登録されていない状態を意味します。原因はおおむね3つです。
- その会社が販売した端末ではない:別の会社の端末や、メーカーが直接販売した端末を照会した場合
- 照会の対象になっていない:会社の運用上、制限の管理対象に含まれていない端末の場合
- 番号の入力に誤りがある:15桁のうち一部が違っている、または別の番号を入力している
まず疑うべきは、入力の誤りと会社の取り違えです。番号を打ち直し、別の会社のページでも試してみると、判定が出ることがあります。それでも「−」が続く場合は、その端末について照会では判断できないということになります。中古で購入を検討している段階なら、販売店に端末の入手経路と保証の内容を確認しておくと安心につながります。
制限がかかるとどうなるか
×になった端末は、その会社の回線が使えなくなります。とはいえ、端末そのものが完全に動かなくなるわけではありません。何が残り、何が失われるのかを分けて見ておきましょう。
| できること | できないこと |
|---|---|
| Wi-Fiに接続してインターネットを使う | その会社の回線で通話や通信をする |
| 保存されている写真やデータを見る | 回線を使った通話や電話番号での連絡 |
| 音楽の再生やカメラの利用 | 外出先での通信(Wi-Fiのない場所) |
| Wi-Fi環境でのアプリの利用 | その端末を中古として通常の価格で売却する |
つまり、持ち歩ける端末としては役目を終えるものの、家の中で使う端末としては生き残ります。子ども用の動画再生機や、音楽を聴くための端末として使い続ける道はあります。ただし、売却を考えている場合は評価が大きく下がるため、そこは割り切りが要るところです。
中古スマホを買うときの確認
中古端末を買うときは、価格や外観の前にここを見てください。判定と保証の2点が確認できていれば、赤ロムをつかむ事態はほぼ避けられます。
- 判定が示されているか:商品説明に記号が明記されているか、番号を教えてもらえるか
- 保証があるか:×に変わった場合の交換や返金に応じる仕組みがあるか
- 販売元が確認できるか:所在地と連絡先が明示され、古物商の許可を公開しているか
- 通信の制限が解除されているか:他社の回線でも使える状態になっているか
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売るときに確認しておくこと
売る側にとっても、この判定は査定額に直結します。◯の端末はそのまま評価され、△は条件付き、×は大幅な減額か買取不可という扱いになるのが一般的です。出す前に自分で照会しておけば、査定結果に驚くこともありません。
査定では、まず製造番号から判定を確認します。お客様ご自身では気づいていない△の端末が届くことも珍しくありません。分割の支払いが残っている端末でも、お支払いを続けていただける前提でお買い取りできる場合があります。逆に、すでに×になっている端末は、通信に使えないため部品としての評価になります。売却をお考えでしたら、まずご自身で照会していただき、判定を確認したうえでご相談いただくのが確実です。分割が残っている端末を手放したあとも、お支払いの義務はご本人に残る点はご注意ください。
売却前の準備は、判定の確認だけではありません。初期化とデータ消去、付属品を揃えること、通信の制限を解除しておくこと。この積み重ねで査定額が上向くことは珍しくありません。手順の詳細はスマホ売却の危険性と安全な手放し方で整理しています。
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まとめ|製造番号ひとつで確認できる
ネットワーク利用制限は、料金の未払いや盗難などを理由に、携帯電話会社が端末の利用を止める仕組みです。判定は◯が支払い完了、△が分割の残りあり、×が制限中、−が照会の対象外を示します。確認に必要なのは15桁の製造番号だけで、電話アプリで「*#06#」をダイヤルすれば表示されます。照会は、その端末を販売した会社のページで行ってください。
中古で買うときは、判定が示されているかと、×に変わった場合の保証があるかの2点を確認すれば、赤ロムをつかむ事態はほぼ避けられます。売るときは、出す前に自分で照会しておくと査定の結果に納得しやすくなります。判定の運用は会社ごとに違い、変更されることもあるため、実際の判断は必ず公式ページの最新案内とあわせて行いましょう。
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ネットワーク利用制限に関するよくある質問(FAQ)
ネットワーク利用制限とは何ですか?
携帯電話会社が特定の端末について、自社の回線での利用を止める仕組みです。端末代の未払いや、盗難や不正契約が疑われる端末が対象になります。制限がかかると通話も通信もできなくなり、いわゆる赤ロムと呼ばれる状態になります。判定は各社の照会ページで、端末の製造番号を入力すれば誰でも確認できます。
ネットワーク利用制限の判定はどこで確認できますか?
その端末を販売した携帯電話会社の照会ページで確認できます。各社の公式サイト内でネットワーク利用制限の照会と検索すると見つかります。15桁の製造番号を入力すると判定が表示されます。契約者でなくても照会できるため、中古端末の購入前でも調べられます。別の会社のページで照会しても正しい判定は得られません。
製造番号はどうやって調べますか?
電話アプリのキーパッドで*#06#をダイヤルすると画面に表示されます。iPhoneでは設定から一般、情報の順に進んで下へスクロールしても確認できます。Androidでは設定のデバイス情報から確認できます。電源が入らない端末では、本体の裏面やカードを入れるトレイの側面、購入時の箱に印字された番号を探してください。
判定が△の端末は買っても大丈夫ですか?
現時点では問題なく使えますが、元の持ち主の支払いが滞ると×に変わって使えなくなる余地が残ります。判断の基準は保証の有無です。×に変わった場合の交換や返金に応じる仕組みを用意している販売店で買うなら、△であること自体を過度に恐れる必要はありません。保証のない個人間の取引では、価格差に見合うリスクかを見極めてください。
判定が−と表示されるのはなぜですか?
その番号が照会の対象として登録されていない状態を意味し、制限の有無を示すものではありません。別の会社が販売した端末を照会した場合、会社の運用上で管理対象に含まれていない場合、番号の入力に誤りがある場合が主な原因です。番号を打ち直し、別の会社のページでも試すと判定が出ることがあります。
制限がかかった端末は何もできなくなりますか?
その会社の回線での通話と通信ができなくなりますが、端末自体が動かなくなるわけではありません。Wi-Fiに接続すればインターネットやアプリを使え、保存された写真の閲覧やカメラの利用もできます。持ち歩く端末としては使えなくなるものの、家の中で使う端末としては生き残ります。ただし売却時の評価は大きく下がります。
分割払いが残っている端末は買取してもらえますか?
支払いを続けることを前提に、お買い取りできる場合があります。すでに制限がかかっている端末は通信に使えないため、部品としての評価になります。売却をお考えの場合は、まずご自身で製造番号から判定を確認したうえでご相談ください。なお、端末を手放したあとも分割払いの義務はご本人に残ります。
最終更新:(リンクサスモバイル 今井一輝 監修)。判定記号の表記や照会ページの運用は携帯電話会社により異なり、変更される場合があります。最新の案内は各社の公式サイトでご確認ください。

