まず前提から。Galaxy S11という製品は発売されていません。S10の次として噂されていた機種は、Galaxy S20という名前で発売されました。つまり「iPhone 12とGalaxy S11のバッテリー比較」を探している場合、比べる相手はGalaxy S20になります。そしてこの2機種のバッテリーは、公表されている数字が違うため単純には比較できません。Appleは再生時間で、Samsungは容量(mAh)で示しているからです。
この記事では、S11とS20の名前の経緯を整理したうえで、両社が公表している数字、なぜ横並びで比べられないのか、バッテリー持ちを実際に決める要素、そして中古で選ぶ際に本当に見るべき点までをまとめました。
Galaxy S11は発売されていない【早見表】
検索で「Galaxy S11」が出てくるのは、発売前の噂の名残です。Galaxy S10の次なのだからS11だろう、と各所で予想されていました。ところがSamsungは名前を飛ばしてGalaxy S20として発表しました。年号に数字を合わせる形にしたためです。
| 呼び名 | 実態 | 今どう扱うか |
|---|---|---|
| Galaxy S11 | 発売されていない。噂の段階の呼び名 | Galaxy S20に読み替える |
| Galaxy S20 | 実際に発売された機種 | これが比較の相手になる |
| iPhone 12 | 同時期のAppleのフラッグシップ | 比較の相手 |
つまり「iPhone 12とGalaxy S11のバッテリーはどちらが大きいか」という問いは、正しくは「iPhone 12とGalaxy S20の比較」になります。とはいえ、ここから先が本題です。この2機種、公表されている数字の種類が違うため、そのままでは比べられません。
両社が公表しているバッテリーの数字
まず、それぞれの公式が何を公表しているかを並べます。ここで違和感を持てた人は、もう本質を掴んでいます。
| 機種 | 公式が公表している数字 | 出典 |
|---|---|---|
| iPhone 12 | ビデオ再生:最大17時間 ビデオ再生(ストリーミング):最大11時間 オーディオ再生:最大65時間 |
Apple公式 技術仕様 |
| Galaxy S20 | 4,000mAh(標準) 3,880mAh(定格最小) |
Samsung公式 |
お気づきでしょうか。Appleは技術仕様にmAhを載せていません。代わりに「何時間使えるか」という結果のほうを公表しています。Samsungは逆に、容量というmAhの数字を公表しています。時間と容量。単位そのものが違うため、大小を比べようがありません。
ネット上で見かける「iPhone 12は2,800mAh台」といった数字は、分解して実測した第三者による値であり、Appleが公表したものではありません。出典の性質が違う数字を、公式の数字と並べて比較するのは無理があります。
mAhと再生時間は横並びで比べられない
車にたとえると分かりやすくなります。mAhは燃料タンクの大きさ、再生時間は実際に走れる距離です。タンクが大きくても燃費が悪ければ、走れる距離は伸びません。逆にタンクが小さくても、燃費が良ければ長く走れます。
| 指標 | 意味 | 分かること | 分からないこと |
|---|---|---|---|
| mAh(容量) | ためられる電気の量 | タンクの大きさ | 実際に何時間使えるか |
| 再生時間 | 決められた条件で使えた時間 | 実際の持ち時間の目安 | 自分の使い方での持ち |
そしてもうひとつの落とし穴があります。再生時間はメーカーが決めた条件下での測定値だという点です。Appleは自社のテスト条件を公開していますが、その条件はSamsungの測定条件と同じではありません。測り方が違うテスト結果を並べても、公平な比較にはなりません。
結局のところ、カタログの数字だけで「どちらが持つか」を断定することはできません。できるのは、それぞれの公式が何を言っているかを正しく知ることまでです。バッテリーの見方はSIMフリースマホの選び方でも整理しています。
バッテリー持ちを決める4つの要素
電池持ちは容量だけでは決まりません。4つの要素の掛け算で決まります。どれか1つが弱ければ、そこが足を引っ張ります。
- ①バッテリーの容量:ためられる電気の量。大きいほど有利だが、これ単独では決まらない
- ②チップの省電力性:同じ作業でも消費が少ないチップなら、容量が小さくても持つ
- ③画面の大きさと書き換え速度:大きく滑らかな画面ほど電力を使う
- ④OSとアプリの制御:バックグラウンドの動作をどれだけ抑えるかで変わる
iPhone 12とGalaxy S20は、画面サイズもチップも異なる別設計の端末です。容量の数字だけを取り出して優劣を語っても、実際の持ちには直結しません。だからこそAppleは「何時間使えるか」という結果のほうを公表しているのだ、とも読めます。
そして中古で買う場合、この4要素の議論よりはるかに重要な要素が別にあります。次章がその話です。
中古で選ぶなら見るのは「今の状態」
iPhone 12もGalaxy S20も、すでに中古市場が主戦場の世代です。ここで効いてくるのは発売時のカタログ値ではなく、その1台がどれだけ劣化しているかです。
バッテリーは消耗品で、充電を重ねるほど劣化します。新品時に何mAhだったかより、今の最大容量が何%かのほうが、体感には直結します。同じ機種でも、使われ方によって状態はまったく違います。
| 確認すること | iPhoneの場合 | Androidの場合 |
|---|---|---|
| バッテリーの最大容量 | 設定→バッテリー→バッテリーの状態と充電 | 機種により確認可否が異なる |
| 目安 | 80%を下回っていると交換費用が別途かかる | |
| OSサポートの残り | 短いと実質的な寿命も短くなる | |
| 利用制限の判定 | 「×」だと通信が使えない場合がある | |
つまり中古において、「iPhone 12とGalaxy S20はどちらが電池持ちが良いか」という問いより、「目の前の1台の最大容量は何%か」のほうが重要になります。カタログの比較では、この差は絶対に見えません。実機は中古iPhoneの在庫一覧とGalaxyの在庫一覧から探せます。詳しい見極め方は買ってはいけないスマホランキング7条件にまとめました。
使わなくなった端末の買取
買い替えると、今まで使っていた端末が手元に残ります。バッテリーが劣化していても、買取では値が付くことがあります。使う側の基準と、査定の基準は別物だからです。
「カタログのmAhが大きいほうが電池持ちが良い」と思われている方は多いのですが、査定の現場で見ているのはカタログ値ではなく、その1台の最大容量です。同じ機種でも、使われ方によって状態はまるで違います。逆にいえば、丁寧に使われた個体は年式が古くても評価が上がります。バッテリーが弱っていても他が正常なら値が付くことがありますので、処分の前に一度ご相談ください。売却前は必ずバックアップとデータの初期化をお願いしています。
査定額は準備しだいで変わります。初期化とデータ消去を済ませ、本体をきれいにし、箱や付属品を揃え、SIMロックを解除しておく。この4点で査定額が上向くことは珍しくありません。スマホは新機種が出るたびに相場が下がるため、使わないと決めたら早めの査定が得策です。査定はiPhone買取、GalaxyはGalaxy買取から相談できます。
まとめ|数字より状態を見る
Galaxy S11という製品は発売されていません。S10の次として噂されていた機種は、Galaxy S20という名前で発売されました。したがってiPhone 12と比べる相手はGalaxy S20になります。ただしこの2機種は、公式が公表している数字の種類が違います。Appleは技術仕様にmAhを載せず、ビデオ再生 最大17時間といった再生時間を公表しています。Samsungは4,000mAhという容量を公表しています。時間と容量では、単位が違うため大小を比べようがありません。
mAhはタンクの大きさ、再生時間は走れる距離です。電池持ちは容量・チップの省電力性・画面・OSの制御の掛け算で決まるため、容量の数字だけで優劣は語れません。そして中古が主戦場のこの世代では、発売時のカタログ値より「その1台の最大容量が何%か」のほうがはるかに重要です。80%を下回っていれば交換費用が別途かかります。カタログの比較では、この差は見えません。使わなくなった端末は、リンクサスモバイルにご相談ください。
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バッテリー比較のよくある質問(FAQ)
Galaxy S11は発売されましたか?
Galaxy S11という製品は発売されていません。Galaxy S10の次として各所でS11と予想されていましたが、Samsungは名前を飛ばしてGalaxy S20として発表・発売しました。年号に数字を合わせる形にしたためです。そのため「iPhone 12とGalaxy S11の比較」を探している場合、比べる相手はGalaxy S20になります。
iPhone 12とGalaxy S20はどちらがバッテリーが大きいですか?
公式が公表している数字の種類が違うため、単純に比べることはできません。Appleは技術仕様にmAhを載せておらず、iPhone 12についてはビデオ再生 最大17時間、ビデオ再生(ストリーミング)最大11時間、オーディオ再生 最大65時間という再生時間を公表しています。一方Samsungは、Galaxy S20について4,000mAh(標準)、3,880mAh(定格最小)という容量を公表しています。時間と容量では単位そのものが違うため、大小を比べようがありません。
iPhone 12のバッテリー容量は何mAhですか?
Appleは技術仕様にmAhの数値を公表していません。代わりに「何時間使えるか」という再生時間を公表しています。ネット上で見かける数値は、分解して実測した第三者による値であり、Appleが公表したものではありません。出典の性質が違う数字を公式の数字と並べて比較するのは無理があるため、当店では公式が公表している数字のみを扱っています。
mAhが大きいほどバッテリーは長持ちしますか?
容量が大きいほど有利ではありますが、それだけでは決まりません。mAhは燃料タンクの大きさ、再生時間は実際に走れる距離にあたります。タンクが大きくても燃費が悪ければ走れる距離は伸びません。電池持ちは、容量・チップの省電力性・画面の大きさと書き換え速度・OSとアプリの制御という4つの掛け算で決まります。
中古でiPhone 12やGalaxy S20を買うとき、バッテリーはどこを見ればいいですか?
発売時のカタログ値ではなく、その1台の今の最大容量を見てください。バッテリーは消耗品で、充電を重ねるほど劣化します。同じ機種でも使われ方によって状態はまったく違います。iPhoneは「設定」→「バッテリー」→「バッテリーの状態と充電」で最大容量を確認でき、80%を下回っていると交換費用が別途かかります。Androidは機種により確認できるかどうかが異なります。あわせてOSサポートの残り年数と、ネットワーク利用制限の判定も確認しましょう。
バッテリーが劣化した端末でも買取できますか?
バッテリーが劣化していても、他の機能が正常であれば値が付くことがあります。査定ではカタログ値ではなく、その1台の最大容量や、電源が入るか、画面割れの有無、初期化が済んでいるか、付属品が揃っているかを総合して評価します。丁寧に使われた個体は年式が古くても評価が上がることがあります。スマホは新機種が出るたびに相場が下がるため、使わないと決めたら早めの査定がおすすめです。リンクサスモバイルでは店頭・宅配買取に対応しています。
最終更新:(リンクサスモバイル 今井一輝 監修)。仕様は各メーカーの公表値に基づきます。最新の情報は各メーカー公式サイトでご確認ください。

