iPad(第8世代)は、2026年9月に配信されたiPadOS 27の対象から外れ、iPadOS 26が最後のメジャーバージョンになりました。ただし、すぐに使えなくなるわけではありません。同じ日に配信されたiPadOS 26.7の対象機種には、iPad(第8世代)以降と明記されています。
とはいえ、新しい機能は増えず、対応するアプリも少しずつ減っていきます。この記事では、OSとセキュリティアップデートの現状、「アップデートできない」ときの見方、第8世代かどうかの見分け方、バッテリー交換と修理の扱い、まだ使える用途、そして買い替え先までを順に見ていきます。
iPad第8世代はいつまで使えるかの早見表
「いつまで使えるか」は、ひとつの日付では決まりません。OSの更新、セキュリティ更新、アプリの対応、修理の可否が、それぞれ別のタイミングで変わっていくからです。まずは今の状況を表で押さえておきます。
| 項目 | iPad(第8世代)の現状 |
|---|---|
| 発売 | 2020年9月18日(10.2インチ、A12 Bionicチップ、Lightning端子) |
| 最後のメジャーOS | iPadOS 26(iPadOS 27の対象外) |
| セキュリティ更新 | 配信が続いている。直近は2026年9月14日のiPadOS 26.7 |
| Apple Intelligence | 非対応 |
| アプリ | 多くは使えるが、対応OSを引き上げるアプリが少しずつ増える |
| 修理 | 2026年9月15日更新のAppleの一覧では、ビンテージ製品・オブソリート製品のどちらにも入っていない |
表のとおり、「今日から使えない」という項目はまだありません。ただし、どの項目も今より良くなることはなく、時間とともに条件が厳しくなる一方です。ここから先は、項目ごとに「どこまで使えて、どこから注意が必要か」を見ていきます。
- 使い続けられる:動画、電子書籍、ネット閲覧、子どものサブ端末
- 注意が必要:ネットバンキングや決済、仕事のデータを扱う使い方
- 難しくなる:iPadOS 27以降の新機能、重いゲーム、新しく出るアプリ
iPadOS 27の対象外|iPadOS 26が最後のメジャーOS
Appleのセキュリティ情報によると、2026年9月14日に配信されたiPadOS 27の対象は、無印iPadでは「iPad(第9世代)以降」です。第8世代はここで線が引かれ、iPadOS 26が最後のメジャーバージョンになりました。同じタイミングで、iPad mini(第5世代)やiPad Air(第3世代)なども対象から外れています。
ここで押さえておきたいのは、「最新OSの対象外」と「使えなくなる」は別の話だという点です。iPadOS 26のまま、これまでどおりの操作は続けられます。失われるのは、iPadOS 27で加わった新機能と、この先のバージョンで増えていく機能です。Apple Intelligenceも、A17 ProまたはM1以降のチップを積んだiPadが対象のため、A12 Bionicの第8世代では使えません。
発売当初の第8世代は、AppleがCPU性能で40%、グラフィックス性能で2倍の向上をうたったモデルでした(2020年9月のApple Newsroom)。それから6年がたち、最新OSの線引きがチップの世代に追いついたかたちです。iPadOS 27の対応機種を一覧で確かめたい場合はiOS・iPadOSの対応機種一覧も参考になります。
セキュリティアップデートはいつまで届くか
「セキュリティアップデート いつまで」は、第8世代の持ち主がいちばん気にしている点です。結論からいえば、2026年9月時点では、第8世代にもセキュリティアップデートが届いています。Appleのセキュリティアップデートの一覧では、iPadOS 26.6とiPadOS 26.7の対象機種に「iPad(第8世代)以降」と書かれています。
| アップデート | 配信日 | 無印iPadの対象 |
|---|---|---|
| iPadOS 26.6 | 2026年7月27日 | iPad(第8世代)以降 |
| iPadOS 26.7 | 2026年9月14日 | iPad(第8世代)以降 |
| iPadOS 27 | 2026年9月14日 | iPad(第9世代)以降 |
ただし、26系への配信がいつまで続くかを、Appleは公表していません。これまでの例では、最新OSの対象外になった機種にも旧OS向けの修正が配信されてきましたが、「何年まで安全」と言い切れる根拠はどこにもない状態です。届いているあいだは必ず適用し、配信が途絶えたと感じたら、お金や個人情報を扱う使い方から順に別の端末へ移すのが安全な考え方になります。
アップデートできない・アプリが入らない時の見方

「ソフトウェアアップデートにiPadOS 27が出てこない」という相談は、これから増えていくはずです。これは故障ではなく、対象外の機種には最初から表示されないためです。第8世代に表示されるのは、iPadOS 26系の更新だけになります。
- 今のバージョンを確認する:「設定」→「一般」→「情報」でiPadOSのバージョンを見る
- 26系の最新を当てる:「設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」に出ている更新を適用する
- 更新が始まらないとき:空き容量、Wi-Fiの接続、充電(電源につなぐ)を確認する
- アプリが入らないとき:App Storeのアプリ情報で「互換性」の欄を見る。必要なOSが27以降なら入らない
アプリの扱いは、アプリごとに違います。ネットにつながるサービスのアプリほど、古いOSへの対応を打ち切るタイミングが早い傾向があります。一方で、すでに入っているアプリが突然消えることはありません。よく使うアプリの対応OSを一度確かめておくと、使えなくなる時期の見当がつきます。容量不足で更新が止まる場合はタブレットの容量の目安を、更新そのものが進まない場合はアップデートできない時の解決法も参考にしてください(iPhone向けですが、iPadも確認する箇所は同じです)。
手元のiPadが第8世代かを確かめる方法
第7世代・第8世代・第9世代は、見た目がほとんど同じです。どれも10.2インチの画面にTouch IDのホームボタンという構成のため、外見だけでは判断できません。確実なのはモデル番号で見分ける方法です。
| 世代 | 発売年 | モデル番号 | 容量 | iPadOS 27 |
|---|---|---|---|---|
| 第7世代 | 2019年 | A2197/A2200/A2198 | 32GB・128GB | 対象外 |
| 第8世代 | 2020年 | A2270/A2428/A2429/A2430 | 32GB・128GB | 対象外 |
| 第9世代 | 2021年 | A2602/A2604/A2603/A2605 | 64GB・256GB | 対象 |
モデル番号は本体の背面に小さく刻印されています。「設定」→「一般」→「情報」の「モデル番号」をタップして表示を切り替える方法もあります。番号の一覧はAppleのiPadのモデルを識別するに載っています。手早く見分けるなら容量もヒントになり、32GBか128GBなら第7・第8世代、64GBか256GBなら第9世代です。詳しい手順はiPadの世代の調べ方にまとめました。第7世代だった場合はiPad第7世代はいつまで使えるかをご確認ください。
バッテリー交換と修理|ビンテージ製品の扱い
発売から6年がたった第8世代では、OSより先にバッテリーの持ちが気になり始めることが多いはずです。動画を見ているだけで残量が目に見えて減る、充電中に本体が熱くなる、といった症状があれば、バッテリーの交換か買い替えを考える段階です。
Appleでの交換費用は、機種と保証の状況で変わります。Appleのサポートページでは、料金は修理の見積もりで確認する方式になっており、AppleCareの対象期間中で容量が80%を下回った場合は追加料金なしで交換すると案内されています。第8世代の発売時にAppleCareに入っていても、2026年の時点では期間が終わっている可能性が高いため、交換するなら先に見積もりを取ってから決めるのが確実です。
※バッテリー交換の料金は機種・保証の状況・本体の状態で変わります。2026年10月時点では、Appleのサポートページで機種を選んで見積もりを確認する方式です。最新の金額はApple公式の修理サービスでご確認ください。
修理そのものにも期限があります。Appleは販売店への供給を止めた日からの年数で製品を分類しており、5年以上7年未満がビンテージ製品、7年以上がオブソリート製品です。
| 分類 | 供給停止からの年数 | 修理 |
|---|---|---|
| 通常 | 5年未満 | 受けられる |
| ビンテージ製品 | 5年以上7年未満 | 部品の在庫がある場合にかぎり受けられる |
| オブソリート製品 | 7年以上 | 受けられない |
Appleのビンテージ製品とオブソリート製品の一覧(2026年9月15日更新)では、iPad(第8世代)はどちらにも載っていません。ただし、後継の第9世代は2021年に発売されており、第8世代が一覧に加わる時期はそう遠くないと考えておくほうが無難です。ビンテージ製品になっても「修理できる」とは言い切れず、部品が切れていれば断られることがあります。電池の傷み具合を見る目安はバッテリー最大容量の確認方法でも解説しています。
まだ使える用途とやめたほうがいい用途
第8世代を使い続けるかどうかは、何に使うかで答えが変わります。動画や読書のような使い方なら、今でも十分に役目を果たします。逆に、お金や個人情報を扱う使い方は、セキュリティ更新が届いているうちに別の端末へ移しておくほうが安心です。
| 用途 | 判断 | 理由 |
|---|---|---|
| 動画・電子書籍・ネット閲覧 | まだ使える | 処理の負荷が軽く、A12 Bionicで足りる |
| 子どもの学習用・サブ端末 | まだ使える | 使うアプリの対応OSだけ確認しておく |
| Apple Pencil(第1世代)でのメモ | まだ使える | 手書きのメモやノートなら負荷は軽い |
| ネットバンキング・決済 | 移行を検討 | 26系への配信がいつまで続くか公表されていない |
| 重いゲーム・動画編集 | 買い替えを検討 | 処理が追いつかず、新しいアプリは入らないこともある |
注意したいのは、「今の使い方のまま続けられるか」と「新しいことを始められるか」は別という点です。今入っているお絵描きアプリや学習アプリは動いても、乗り換え先のアプリが対応OSを27以降に上げてくると、選べるアプリが減っていきます。容量が32GBのモデルは、OSの更新やアプリの追加で空きが足りなくなりやすいので、写真や動画をこまめに逃がしておくと長持ちします。
買い替え先の選び方|第9世代では足りるか
買い替え先を選ぶときの軸は、これから何年、最新OSに対応し続けられるかです。見た目が同じ第9世代はiPadOS 27の対象に入っていますが、発売から5年がたっており、次の線引きでは真っ先に候補に挙がる世代です。
| 候補 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| iPad(第9世代)の中古 | ホームボタンとLightningは第8世代と同じ。A13 Bionic、iPadOS 27の対象 | 同じ操作感のまま、費用を抑えて乗り換えたい人 |
| iPad(第10世代)の中古 | 全面ディスプレイ・USB-C・Touch IDはトップボタン | 新しいデザインを手頃に使いたい人 |
| iPad(A16)の新品 | 現行の無印iPad。Wi-Fiモデルの128GBは74,800円 | 新品で長く使いたい人 |
| iPad Air・iPad mini(A17 Pro)以上 | Apple Intelligenceに対応 | AI機能も使いたい人 |
※価格は2026年10月時点の目安(Apple公式ストアの税込価格)です。最新額はApple公式でご確認ください。
見落としやすいのが、現行のiPad(A16)もApple Intelligenceの対象外という点です。AI機能を使いたいなら、iPad AirかiPad mini(A17 Pro)以上が候補になります。新品の値段が気になる場合は、中古や整備済み品も現実的な選択肢です。リンクサスモバイルでも中古iPadの在庫を価格付きで掲載しています。中古を選ぶときの注意点はiPad中古で後悔しない7つの確認、シリーズの違いはiPadおすすめはどれかの選び方で整理しています。
売るなら早めに|査定前の準備
買い替えると決めたなら、第8世代は引き出しにしまう前に査定へ出すのが得策です。使わずに置いておくあいだもバッテリーは劣化しますし、最新OSの対象外になったことで、買い手の選択肢からも少しずつ外れていきます。
第8世代のiPadの査定では、電源が入るか、画面の割れや傷、ホームボタンとTouch IDの動作、バッテリーの状態、そしてApple Accountからのサインアウトと「探す」がオフになっているかを確認します。アクティベーションロックが残っていると査定を進められませんので、初期化の前に必ず解除してください。最新OSの対象外になったモデルでも、動作に問題がなければ値がつく場合があります。画面が割れている個体も、処分する前に一度ご相談ください。
売却前の準備は、バックアップ、Apple Accountからのサインアウト、初期化、付属品の確認の4つです。この準備だけで、査定がスムーズに進みます。iPadの買取は店頭・宅配のどちらにも対応しています。
まとめ|26のうちに用途を絞り、次を決める
iPad(第8世代)はiPadOS 27の対象外となり、iPadOS 26が最後のメジャーバージョンです。それでも2026年9月14日にiPadOS 26.7が配信されており、セキュリティアップデートは届いています。ただし、26系への配信がいつまで続くかは、Appleが公表していません。
動画や読書、子どものサブ端末なら、まだ十分に使えます。決済や個人情報を扱う使い方は、更新が届いているうちに別の端末へ移すのが安全です。バッテリーが弱っているなら見積もりを取り、修理代と買い替え費用を比べて決めてください。手放すと決めたら、アクティベーションロックを解除して早めに査定へ出すのが得策です。
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iPad第8世代のよくある質問
iPad第8世代はいつまで使えますか?
使えなくなる日付は決まっていません。iPadOS 27の対象外となり、iPadOS 26が最後のメジャーバージョンですが、2026年9月14日にもiPadOS 26.7が第8世代向けに配信されています。ただし、26系への配信がいつまで続くかはAppleが公表していないため、動画や読書などの用途に絞りながら、決済や個人情報を扱う使い方は早めに別の端末へ移すのが安全です。
iPad第8世代のサポートは終了したのですか?
最新OSへの対応は終わりましたが、セキュリティアップデートは続いています。iPadOS 27の対象は無印iPadでは第9世代以降で、第8世代は対象外です。一方、Appleのセキュリティ情報では、iPadOS 26.6とiPadOS 26.7の対象機種に「iPad(第8世代)以降」と明記されています。
iPad第8世代でiPadOS 27にアップデートできないのは故障ですか?
故障ではありません。iPadOS 27の対象外のため、ソフトウェアアップデートの画面にもともと表示されません。第8世代に表示されるのはiPadOS 26系の更新だけです。26系の更新が始まらない場合は、空き容量、Wi-Fiの接続、充電を確認してください。
iPad第8世代のセキュリティアップデートはいつまで届きますか?
Appleは終了時期を公表していません。2026年9月時点では、iPadOS 26.7(2026年9月14日)の対象機種に第8世代が含まれています。届いているあいだは必ず適用し、配信が途絶えたと感じたら、お金や個人情報を扱う使い方から順に別の端末へ移すのが安全です。
自分のiPadが第8世代かどうか、どうやって確かめますか?
モデル番号で確認します。第8世代のモデル番号はA2270、A2428、A2429、A2430です。本体背面の刻印か、「設定」→「一般」→「情報」の「モデル番号」をタップすると表示されます。第7世代、第9世代と見た目がほぼ同じため、外見では判断できません。容量が64GBか256GBなら第9世代です。
iPad第8世代のバッテリー交換はできますか?
Appleで交換を依頼できます。料金は機種や保証の状況で変わり、Appleのサポートページで見積もりを確認する方式です。2026年9月15日更新のAppleの一覧では、iPad(第8世代)はビンテージ製品にもオブソリート製品にも載っていません。一覧は随時更新され、ビンテージ製品になると部品の在庫がある場合にかぎっての修理になるため、交換を考えているなら早めに見積もりを取るのが確実です。
iPad第8世代でApple Intelligenceは使えますか?
使えません。Apple Intelligenceは、A17 ProまたはM1以降のチップを搭載したiPadが対象です。第8世代はA12 Bionicチップのため対象外です。現行のiPad(A16)も対象外なので、AI機能を使いたい場合はiPad AirやiPad mini(A17 Pro)以上を選ぶ必要があります。
使わなくなったiPad第8世代は買取できますか?
買取できます。査定では電源が入るか、画面の割れや傷、ホームボタンとTouch IDの動作、バッテリーの状態、Apple Accountからのサインアウトと「探す」がオフになっているかを確認します。アクティベーションロックは初期化の前に必ず解除してください。最新OSの対象外になったモデルや画面が割れた個体でも値がつく場合があります。リンクサスモバイルでは店頭・宅配のどちらにも対応しています。
監修:リンクサスモバイル 査定士 今井一輝。OSとセキュリティアップデートの状況、価格は2026年10月時点のApple公式情報にもとづく内容です。画面の名称はiPadOSのバージョンにより表記が変わる場合があります。最新情報はApple公式サイトでご確認ください。

