iPhoneのSIMロック解除を自分でやる方法。キャリア別手順&注意点まとめ

iPhoneのSIMロック解除は、実は誰でも簡単に行うことができます。
キャリアショップに行かず、自分でオンラインで手続きすれば、無料で解除できる場合がほとんどです。
本記事では、キャリア別のSIMロック解除方法をわかりやすく解説し、さらに解除後の注意点やメリットについても詳しく紹介します。
「そもそもSIMロックとは?」という基礎知識から、「どうやって解除するの?」といった具体的な手順まで、初心者でも安心して手続きできるように説明していきます。
これからSIMロック解除を考えている方は、ぜひ最後までチェックしてみてください。
はじめに|iPhoneのSIMロック解除を自分で行う理由
スマートフォンの契約を見直したり、海外で現地のSIMカードを利用したいと考えたとき、「SIMロック解除」が必要になることがあります。
特にiPhoneは、キャリアごとにロックがかかっている場合が多く、他社のSIMカードを使用するためには解除手続きを行う必要があります。
SIMロック解除とは?
iPhoneのSIMロック解除とは、特定のキャリア(ドコモ、au、ソフトバンクなど)でのみ使用可能だった端末を、他のキャリアや海外のSIMカードでも使えるようにする手続きのことを指します。
SIMロックがかかっていると、契約したキャリア以外のSIMカードを挿入しても通信できませんが、解除すれば通信の自由度が大幅に向上します。
例えば、海外旅行に行った際に現地のSIMカードを挿して通信料金を節約したり、格安SIMに乗り換えて毎月の通信費を抑えたりすることが可能になります。
SIMロック解除は、今や多くのユーザーにとって必要な知識といえるでしょう。
自分で解除する理由
iPhoneのSIMロック解除は、キャリアショップに持ち込まなくても自分でオンラインで行うことが可能です。自分で解除することで、以下のようなメリットがあります。
コスト削減
- キャリアショップでのSIMロック解除には手数料(3,000円程度)がかかる場合がありますが、オンラインで自分で手続きを行えば無料で解除できることがほとんどです。
- 不要な出費を抑えられるため、コストパフォーマンスを重視する人におすすめ。
時間の自由
- キャリアショップの営業時間を気にせず、自分の好きなタイミングで手続きを進められるのが大きなメリット。
- 申し込みから完了までの手続きはシンプルで、数分〜数十分程度で完了することがほとんど。
- ショップに行く手間がなくなるため、スムーズに解除したい人に最適。
2021年10月以降はSIMロック解除が不要に?
2021年10月1日以降、日本では原則としてSIMロックがかかった状態でのスマホ販売が禁止されました。
つまり、2021年10月以降に発売されたiPhoneは、基本的に最初からSIMフリーになっています。もちろん、自分でSIMロック解除をする必要もありません。
2021年10月以降のiPhoneのSIMロック状況
- 2021年10月1日以降に販売されたiPhoneはSIMフリーが基本
- Apple Storeで購入したiPhoneは従来通りSIMフリー
2021年9月以前のiPhoneはSIMロック解除が必要
2021年9月以前に販売されたiPhoneにはSIMロックがかかっている可能性が高いため、他キャリアのSIMを使うには解除が必要です。
2021年10月を過ぎても、以前に買った端末のSIMロックが勝手に外れるというわけではないので注意しましょう。
また中古品の場合は2021年10月以降に購入しても、SIMロックがかかっていることもあるので気をつけておきましょう。
SIMロック解除の対象になるiPhone(例)
- iPhone 12シリーズ(2020年発売)
- iPhone SE(第2世代)
- iPhone 11シリーズ(2019年発売)
- それ以前のモデル
すでに解除済み?|iPhoneのSIMロックを確認する方法
SIMロックが必要な端末であるかどうかは、購入元のキャリアで確認することもできますが、自分で確認することも可能です。
例えば、ソフトバンクで購入した端末の場合は、以下の手順で確認することができます。
iPhone
- 歯車マークの「設定」アプリを起動
- 「一般」をタップする
- 「情報」をタップする
- 「SIMロック」の欄が「SIMロックなし」となっていればOK
もし、SIMロック解除を行ったにもかかわらず「SIMロックあり」の表示がある場合は、iPhoneのバックアップをとってリセットを行い、利用開始の設定をおこなって再確認してみてください。
Android
- 「My Softbank」にログインする
- スマホのIMEI番号(15桁の製造番号)を入力する
- 「次へ」をタップし「解除コード」の欄をチェック
- 「SIMロック解除コード」と「SIMロック解除コードを発行しました」の文言があればOK
SIMロック解除の前に|SIMロック解除条件とIMEI確認方法

SIMロック解除は、自力で簡単に行うことができますが、SIMロック解除を行う前に、
- SIMロック解除を行う条件
- IMEI番号の確認
以上の2点をまずは確認するところから始めましょう。
SIMロック解除を行う条件を満たしていなければ、SIMロック解除を行うことができないので、まずは条件を満たしているかどうかの確認は必須です。
SIMロック解除が可能な条件とは
「SIMロック解除をしようと思ったら、なぜかSIMロック解除できない…」と途方に暮れてしまったいう人も一定数以上いるようです。
SIMロック解除は誰でもできるのではなく、SIMロック解除できる条件というものがあります。
キャリア | SIMロック解除詳細 |
au |
|
ドコモ |
|
ソフトバンク |
|
SIMロック解除にはIMEI番号が必要
SIMロック解除の条件を満たしていたら、次に確認するのは「IMEI番号」です。
SIMロック解除を行うときには、IMEI番号(端末の識別番号)が必要になります。
下記の手順にしたがって確認しておきましょう。
- 【iPhone】設定→一般→情報→IMEI
- 【Android】設定→端末情報→機器の状態→IMEI
- 電話発信画面で【*#06#】を入力
キャリア別SIMロック解除方法|自分で行うためのSTEP

ここからは、SIMロック解除を自力で行う方法を各キャリアごとに解説していきますので、ご自身のキャリアをご確認ください。
SIMロックの解除には店舗で行う方法と、各キャリアのサイト(My Softbank・My au・My docomo)からご自身で行う方法がありますが、店舗では手数料が約3,000円ほどかかります。
そこで無料でできる各キャリア別のサイトで行うSIMロックの解除申し込み方法と、三大キャリア別にみた解除なしで乗り換えるおすすめ格安SIMをご紹介します。
【ソフトバンク】MySoftbankで行うSIMロック解除
- SIMロック解除希望の端末の電話番号で「My Softbank」にログインする
- IMEI番号を入力し「次へ」をタップする
- 「解除手続きをする」を選択
- 「手続き受付完了」画面になれば完了
【関連リンク】マイソフトバンクのSIMロック解除の手続き。条件や操作方法をわかりやすく解説
Softbankの回線でSIMロック解除が不要でおすすめ格安SIM
SoftbankならTwitter界隈でもダントツで評価の高い「ワイモバイル」がおすすめです。
ワイモバイル、普通にキャリアメール無料だし、ソフトバンク回線だから、あまり格安SIMって感じしない。でもソフトバンクよりはるかに安い。来月まとめて支払い上がって欲しい。5000少ない。
— りいま (@kowa25to) July 21, 2024
ワイモバイルは、格安SIMではなくサブキャリアといった分類になりますが、他の格安SIM会社と違い独自回線を持っているため通信が安定しています。
大手企業ということもありキャンペーンが多いのもポイントです。
※Softbankからの乗り換えであっても一部対象外の端末がありますので公式サイトで確認しましょう。
【au】My auで行うSIMロック解除
-
「SIMロック解除のお手続き」にアクセスする
※au IDのログインが求められる場合あり - 手続き希望の電話番号を選択し「選択」をタップする
※この画面が表示されない場合は次の手順に進みましょう - 契約時に決めた「4桁」の暗証番号を入力して「次へ」をタップする
- 「auで購入した端末」をタップする
※回線契約なし・解約後の端末・中古端末・単体購入の場合は「その他の端末」を選択しましょう - SIMロック解除希望の端末にチェックを入れて「次へ」をタップする
※「その他の端末」を選択の場合は解除希望の端末のIMEI番号を入力する - 「解除の理由」や「連絡先」を選択して「この内容で申し込む」をタップする
- 仮登録完了の画面を確認し、連絡先メールアドレスにメールが届く
- 受信したメールに記載されたURLを開いて「手続き完了」を確認して完了
【関連リンク】au端末のSIMロックを解除する方法は?条件や操作手順をわかりやすく解説
auの回線でSIMロック解除が不要なおすすめ格安SIM
通信品質も欲しいし、この値段ならUQモバイルありやな。回線抱き込み契約なら今のとそこまで変わらんやん。
— 流星ちゃん? (@ryusei_poyo) July 21, 2024
Twitterの口コミをみていると、企業が大きいほど通信速度が安定している印象を受けます。
おすすめは、mineoとUQモバイルです。こちらの二つの格安SIMに乗り換える場合は、SIMロックの解除は不要です。
mineo
- 20GB、30GBと大容量プランあり
- 20GB+音声通話付きSIMでも5,000円を切る料金
- 家族と分けあえるパケットシェアなどのサービスあり
UQモバイル
- KDDIのグループ企業のUQコミュニケーションズが運営しているため、通信速度と安定感は格安SIMの中でもトップクラス
- 料金プランも公開され、乗換しやすくなった
【ドコモ】docomoオンライン手続きで行うSIMロック解除
- My docomoにログインする
- 「お手続き」を選択する
- 「解約・その他」をタップする
- SIMロック解除の項目「もっと見る」をタップする
- 「お手続きをする」をタップする
- 注意・確認事項をチェックして「次へ」を選択する
- セキュリティコードを入力してログインする
- 「SIMロック解除を行う機種の製造番号」の欄に解除希望の端末のIMEI番号を入力する
- 注意事項を確認して「SIMロック解除を申込む」にチェックを入れる
- 受付完了メールの受信先を選択する
- 「手続きを完了する」をタップしてメールを確認し完了
【関連リンク】ドコモのSIMロック解除の手順。条件や解除コード入力方法を詳しく解説
docomoの回線でSIMロック解除が不要でおすすめ格安SIM
通信制限かかったけど未だにLINEモバイルに加入しているのでLINEとTwitterだけはサクサクできる𝑶𝑻𝑨𝑲𝑼くんになってる
— 𝑨𝑴𝑬𝑵𝑶𝑰𝑪𝑯𝑰 (@hakai_sword) June 29, 2024
三大キャリアの中でも今だに人気を誇るdocomoですが、格安SIMの選択肢が非常に多いです。
SNSの閲覧が好きな方には【LINEモバイル】や【楽天モバイル】などがおすすめです。
iPhoneのSIMロック解除にかかる費用|オンラインは無料に
iPhoneのSIMロック解除は、自分で手続きをすれば基本的に無料で行えます。ただし手続き方法や端末の状態によっては手数料が発生する場合もあります。
無料で解除できる条件と、有料となるケースをしっかり把握し、最適な方法を選びましょう。
解除にかかる手数料
条件 | オンライン手続き | 店舗(キャリアショップ) |
---|---|---|
購入から一定期間(約100日)経過した端末 | 無料 | 3,300円(税込) |
一括払いで購入した端末 | 無料 | 3,300円(税込) |
2021年10月1日以降に販売された端末(原則SIMフリー) | 手続き不要 | 手続き不要 |
キャリアショップでスタッフ対応を依頼 | - | 3,300円(税込) |
中古端末(前所有者が解除していない場合) | キャリアによる | キャリアによる |
SIMロック解除にかかる費用は、端末の購入状況や手続き方法によって異なります。
POINT:
- オンラインで手続きすれば無料で解除できる(一部例外あり)。
- 店舗で手続きすると、3,300円(税込)の手数料が発生することがある。
- 2021年10月1日以降のiPhoneは原則としてSIMロックなし。
オンライン解除のメリット
SIMロック解除は「キャリアショップで手続きする方法」と「オンラインで手続きする方法」の2種類があります。
断然おすすめなのは、オンラインでの手続きです。その理由を詳しく解説します。
1. 手数料が無料
キャリアショップでの解除には3,300円の手数料がかかることが多いですが、オンラインで手続きすれば無料で解除可能です。
少しの手間をかけるだけで費用を節約できるのは大きなメリットです。
2. 24時間いつでも手続き可能
キャリアショップは営業時間が限られていますが、オンラインなら24時間いつでも手続きができます。
仕事や予定の合間に、自分の好きなタイミングで進められるのも魅力です。
3. 待ち時間ゼロで即時解除
店舗での手続きは、順番待ちの時間やスタッフ対応の時間がかかることが多いですが、オンラインなら数分〜10分程度で完了します。
スムーズにSIMロック解除したいなら、オンラインが最適です。
手続き方法 | 費用 | 所要時間 | 受付時間 |
---|---|---|---|
オンライン手続き | 無料 | 約5〜10分 | 24時間いつでも |
キャリアショップ | 3,300円(税込) | 30分〜1時間 | 営業時間内のみ |
POINT:
- 無料でSIMロック解除したいなら、オンライン手続きがベスト!
- キャリアショップでの手続きは、待ち時間も考慮する必要あり。
- 手続き自体は簡単なので、まずはオンラインでの手続きを試してみよう!
SIMロックを解除するメリットと注意点まとめ
SIMロック解除をするメリット

SIMロック解除のメリットは以下の通りです。
- 通信キャリアを変更した場合でも、同じスマホを使い続けることができる
- 使わなくなったスマホを家族・知人に譲ることができる
- 売るときの買取価格がアップする
- 海外に行ったときでも自分のスマホを使うことができる
最大のメリットとしては、他社キャリアに契約変更した場合でも既存のスマホを使い続けることができるといった点です。
例えば、大手通信キャリアから格安SIMに変更した場合、お気に入りのスマホや新しいスマホを使い続けることができると、よりコスパを抑えることができます。
また、家族・知人に譲る場合でも相手が契約しているキャリアが異なると、せっかく譲り受けたスマホが使えないといったことが起きてしまいますが、SIMロック解除をしてSIMフリーの状態をしておくことで安心して使うことができるでしょう。
海外に行ったときも同様に、わざわざ渡航先でスマホをレンタルしなくても、自分のスマホに海外専用のSIMカードを挿入するだけで使うことができます。
故障などの理由によって自分のスマホが不要になった場合には、スマホ買取を利用する方もいますよね?
その場合、SIMロックがかかっていると次に購入した人が別のSIMカードを挿入して使うことができないため、買取価格は低下してしまいます。
しかし、SIMロック解除をしていることによって、次の購入者も使用することができるので高く買い取ってもらいやすくなるんです。
【関連リンク】古いスマホ捨て方処分方法。壊れた携帯は自分で廃棄か回収ボックス?
SIMロック解除の注意点
SIMロック解除を行うと、他キャリアのSIMカードが使えるようになりますが、解除後に問題が起きないように、以下の注意点を押さえておきましょう。
1. 解除後の動作確認が必要
SIMロック解除の手続きが完了したら、必ず動作確認を行いましょう。
手続きが正しく完了していないと、他キャリアのSIMカードが使えない場合があります。
動作確認の手順
- iPhoneを再起動する
- 他キャリアのSIMカードを挿入し、通信ができるか確認
- 通話・SMS・モバイルデータ通信をチェック
- APN設定を確認(格安SIM利用時)
注意点: 「SIMが無効」と表示された場合
→ 解除が完了していない可能性があるため、キャリアのサポートに問い合わせましょう。
一度解除したら元に戻せない
SIMロック解除は一度行うと再ロックできません。解除後も元のキャリアのSIMは使えますが、他キャリアのSIMを挿しても利用可能になります。
解除前に考えておくべきこと
- 今後も特定のキャリアを使い続けるか?
- 中古で売る予定があるなら解除すると価値が上がる
- 海外や格安SIMの利用を考えているなら解除がおすすめ
iPhoneSIMロック解除についてよくある質問(FAQ)
Q1. iPhoneのSIMロック解除は自分でできるのか?
A.はい、自分でオンラインで手続き可能です。
各キャリアの公式サイトで申請すれば、数分で解除できます。
Q2. iPhoneのSIMロック解除には費用がかかるのか?
A.オンラインで手続きすれば無料です。
ただし、キャリアショップで依頼すると3,300円(税込)の手数料が発生する場合があります。
Q3. SIMロック解除後、すぐに使用できるか?
A.はい、解除後にiPhoneを再起動し、新しいSIMカードを挿入すればすぐに使用可能です。
格安SIMを使う場合はAPN設定が必要なこともあります。
Q4. SIMロック解除後、何かデメリットはあるのか?
A.大きなデメリットはありませんが、解除後は元に戻せないため、慎重に判断しましょう。
また、キャリアによっては一部のサポートが受けられなくなる場合があります。
まとめ

iPhoneのSIMロック解除を行うことで、キャリアに縛られず自由にスマホを使えるようになります。
特に、格安SIMへの乗り換えや海外旅行時に現地のSIMを使いたい方にとって、SIMロック解除は必須の手続きです。
SIMロック解除のポイント
- オンラインなら無料で解除可能(キャリアショップでは手数料がかかる場合あり)
- 2021年10月以降のiPhoneは基本的にSIMロックなし
- 解除後は他キャリアのSIMを自由に利用できる
- 解除手続き後の動作確認は必須!
ただし、一度SIMロックを解除すると、再びロックをかけることはできません。本当に必要かどうかを確認した上で、手続きを進めましょう。
この記事で紹介した手順を参考に、自分に合った方法でSIMロック解除を行い、スマホの自由度を最大限に活用してください。