携帯電話やスマートフォンには、特定のSIMカードを差し込んだ場合にのみ通信機能が働く「SIMロック」という制限機能があります。そのため他社の回線に乗り換えたい場合や端末を中古で売りたい場合などは、SIMロックを解除する必要があります。
今回はソフトバンク端末のSIMロック解除の条件や手順について解説していきます。マイソフトバンクでの操作方法など気になる方はぜひ参考にしてください。
SIMロック解除とは?そのメリットを解説
SIMロックとは?
SIMロックとは、特定のキャリアが発行したSIMカードしか使えないように端末にかけられた制限のことを指します。
ソフトバンクや他のキャリアは、契約者が簡単に他社へ乗り換えられないようにこのロックをかけています。
なぜSIMロック解除が必要なのか
SIMロックを解除することで、キャリアの制約を受けずに自由に他社のSIMカードを使えるようになります。
これにより、通信料金を節約したり、海外渡航時に現地のSIMカードを使うことでコストを抑えたりすることが可能になります。
SIMロック解除のメリット
・他キャリアへの乗り換え
SIMロックを解除すれば、他のキャリアが提供するお得なプランを利用できるようになります。また、乗り換えキャンペーンを活用してさらに通信費を抑えることができます。
・格安SIMや海外SIMの利用
格安SIMを使えば、月々の通信費を大幅に節約できます。また、海外旅行や出張の際には現地でSIMカードを購入して使うことで、高額なローミング料金を回避できます。
・スマホの売却・譲渡での価値向上
SIMロックを解除したスマートフォンは、未解除の端末と比べて買取価格が高くなります。特に海外利用を検討する購入者にとって、SIMロック解除済み端末は魅力的な選択肢となります。
ソフトバンク端末のSIMロック解除の条件
ソフトバンク端末のSIMロック解除には、いくつかの条件があります。
購入時期などを確認し、自身の端末がSIMロック解除できるのかどうかを先に確かめておきましょう。
【条件その1】2015年5月以降に販売された端末であること
SIMロック解除ができる端末は、基本的に2015年5月以降に発売された端末になります。2015年4月以前に発売された端末は、一部を除きSIMロック解除に対応していないので注意です。
もともと2014年ごろまでは、端末のSIMロック解除ができないことが一般的でした。しかし2014年に総務省が新たにSIMロック解除の義務化方針を発表したため、2015年5月以降の端末はSIMロック解除ができるように変わっています。
なお2015年4月までに発売された一部の機種もSIMロック解除の対象になりますが、こちらはソフトバンクショップでの手続きが必要となるので覚えておきましょう。
また2021年10月以降に発売されている端末は、SIMロックがそもそも禁止とされているため原則的にロックがかけられていません。
いわゆるSIMフリー端末と呼ばれる状態で、より気軽に回線の変更などをしやすくなっています。
対応機種一覧の例
- iPhone 6s 以降
- iPad mini4 以降
- Google Pixel 3 以降
- Xperia™ Z4 以降
- AQUOS Xx 以降
- DIGNO® F 以降
- HUAWEI Mate 10 Pro 以降
- シンプルスマホ3 以降
- Android One S3 以降
- LG G8X ThinQ
- arrows U
- LG K50
- HTC U11
- STAR WARS mobile
- SoftBank 503LV
- Nexus 6P
- Galaxy S6 edge
- BLADE Q+
- ARROWS A 301F
- STREAM 201HW
- STAR 7 009Z
- シンプルスマートフォン 008Z など
ソフトバンクのSIMロック解除に対応している端末の例をまとめてみました。iPhoneなら6/6s以降、ipadならmini4以降、Google Pixelなら3以降が目安となります。
なお上記リスト以外にも、ガラケータブレットの中にもSIMロック解除の条件を満たす端末があります。原則として2015年5月以降に発売された機種が該当するので、ここ数年で購入した端末であれば問題ないでしょう。
【条件その2】支払い方法が一括払い・もしくは購入日から101日経過している
SIMロックを解除できるのは、対象機種であることに加え、購入日から101日以上経過していることが条件となります。
なお一括払いで端末を購入している場合はこの限りではなく、購入日からすぐSIMロックの解除が可能です。
ソフトバンクで購入した端末の場合は、マイソフトバンクのページや契約書類、そしてソフトバンクショップにて端末の購入日が確認できます。
マイソフトバンクのページから購入日を確認する場合は、「料金・支払い管理」のページから「請求情報・設定」のタブを選択します。
そこから「割賦契約などの情報」を開き、「機種代金」の欄を見ることで分割払いしている端末の購入日を確認することができます。
購入から101日未満の場合のSIMロック解除の条件
購入から101日未満であっても、以下の条件に当てはまる場合はSIMロックの解除ができます。
- 分割支払金(割賦金)を一括清算する
- 製品の分割支払方法がクレジットカードである
過去にソフトバンクでSIMロック解除を行ったことがある方で、以下の1~3の条件を全て満たす
1.2017年12月1日以降にソフトバンクでSIMロック解除を行ったことがある
2.前回のSIMロック解除から101日以上経過している
3.前回のSIMロック解除した端末が2015年5月以降に販売された製品である
なお分割支払金を一括精算した場合は、支払の確認が出来次第手続きが可能になります。
2017年12月1日以降の過去にSIMロックを解除したことがある場合は、前回端末のSIMロック解除から101日が経過していれば新端末のSIMロックも解除が可能になります。
ソフトバンク端末のSIMロック解除に必要なもの
ソフトバンク端末のSIMロック解除には、主に「My Softbankでの手続き」と「機種本体での設定変更」の2つが必要になります。
そのため、マイソフトバンクへのログインパスワード・Soft Bank I Dと、SIMロックを解除したい端末をあらかじめ手元に準備しておきましょう。
なおソフトバンク回線を利用中のスマホであれば、W-Fiをオフにすることでマイソフトバンクに自動ログインができます。
またSIMロック解除を実施する際、端末内に保存されているデータが消失・破損してしまう場合もあります。
SIMロック解除前にデータのバックアップをとっておくようにしましょう。
マイソフトバンクでのSIMロック解除方法【完全ガイド】
SIMロック解除の準備ができたら、まずはマイソフトバンクでの手続きから進めて行きましょう。
手続きの手順は、端末をどこで購入したかによって異なります。
【パターンその1】ソフトバンク取扱店で購入した場合
まずはソフトバンク取扱店で端末を購入した場合の手続き方法について解説していきます。
ソフトバンク取扱店とはソフトバンクショップのほか、家電量販店なども含みます。
手順1:マイソフトバンクにログインする
まずはSIMロックを解除したい端末の電話番号で、マイソフトバンクにログインします。ログインしたら「契約・オプション管理」を選択し、その他のお手続きの箇所から「SIMロック解除」のページを開きましょう。
※上記のリンクをクリックすると、直接該当ページが開きます。
ページには解除の手続き手順や料金に関する案内、そして注意事項などが記載されています。内容が確認できたら、手順2へ進みましょう。
手順2:IMEI番号を入力し「次へ」をタップ
SIMロック解除のページを下にスクロールしていくと、IMEI番号を入力する欄が出てきます。SIMロックを解除したい機種のIMEI番号を入力し、「次へ」をタップしましょう。
- iPhone・iPadの場合:「設定」→「一般」→「情報」→「IMEI」より確認
- Andoroidの場合:「設定」→「システム」または「デバイス情報」→「端末情報」→「IMEI」より確認
※IMEI1とIMEI2がある場合は、IMEI1の番号を参照すること
IMEI番号は15桁の製造番号のことで、スマホの設定画面から確認ができます。
手順3:「解除手続きする」をタップし解除完了
IMEI番号や機種名が間違っていないことを確認したら、「解除手続きする」をタップすれば手続き完了です。
なおスマートフォンの場合は、ここで「解除コード」が表示されます。ソフトバンク以外のSIMを次に挿入する際に必要になるので、メモなどをとって控えておくようにしましょう。
iPhone・iPad・Google Pixelの場合は解除コードはありません。
【パターンその2】中古機種の場合
中古機種でソフトバンク回線を使っていたという場合でも、SIMロック解除は行えます。
中古機種で手続きを行う場合は、以下の手順を参照してください。
手順1:マイソフトバンクにログインする
中古機種でソフトバンク回線を使用している場合も、まずはマイソフトバンクにログインします。
「契約・オプション管理」を選択し、その他のお手続きの箇所から「SIMロック解除」のページを開いてください。
※上記のリンクをクリックすると、直接該当ページが開きます。
ちなみにマイソフトバンクでのSIMロック解除の手続きは、ソフトバンク取扱店で購入した端末・中古機種ともに24時間受付しています。
ただし21時〜翌9時までの受付分は、9時以降順次対応になるので注意しましょう。
手順2:IMEI番号を入力し「次へ」をタップ
中古端末の場合も、SIMロック解除のページを下までスクロールしIMEI番号を入力します。
IMEI番号を入力したら、次へをタップして画面を進んでいきましょう。
なおSIMロック解除対象ではない端末の場合は、ここでエラーが表示されます。
エラーが表示されてしまった場合は、IMEI番号があっているか、そして端末がSIMロック解除の条件をきちんと満たしているかを今一度確認してみてください。
手順3:「ソフトバンク取扱店以外(中古販売店等)から入手された製品」を選択し再度IMEI番号を入れる
中古機種の場合は、「ソフトバンク取扱店以外(中古販売店等)から入手された製品」を選択する必要があります。チェックを入れた上で、再度IMEI番号を入力し「次へ」をタップしてください。
あとは指示に従い、「解除手続きをする」をタップすればSIMロックの解除が完了します。
iPhone・iPad・Google Pixel以外のスマートフォン端末の場合は、最後に表示される「解除コード」を控えるのを忘れないようにしてください。
ソフトバンク端末のSIMロック解除の操作手順
マイソフトバンクでの手続きが完了したら、端末側(機種本体)での設定に進みましょう。
端末での設定方法を、1.iPhone・iPadの場合、2.Google Pixelの場合、3.スマホ・タブレット・ガラケーの場合の3パターンに分けて紹介します。
iPhone・iPadの場合
iPhoneやiPadから機種本体のSIMロック解除を行う場合、次に利用する予定のSIMカードが必要になります。
電源をOFFした状態で、利用できるSIMカードを挿入しましょう。挿入が完了したら、電源をONにします。
新たなSIMカードを入れた状態で電源をONにすると、「アクティベーションが必要です」と表示されます。
了解をタップし、指示に従い操作を進めて行きましょう。なおマイソフトバンクからのSIMロック解除ができていない場合はここでエラーが表示されます。
なおアクティベーションにはネットワークへの接続が必要になります。基本的には接続できるWi-Fiを選択し、操作を進めていってください。なおdocomoやauのiPhoneSIMの場合は、モバイルデータ通信も選ぶことができます。
ネットワークに繋がると、アクティベーションが開始します。数分待ち、iPhoneが無事に起動するのを確認できたら操作完了です。
確認方法
利用端末がiPhoneやiPadでiOS14以降の場合は、SIMロック解除ができているかを設定画面から確認できます。
「設定」→「一般」→「情報」をタップし画面中ほどまで進んでいくと「SIMロック」という項目があるのでここで確認します。
“SIMロックなし”と表示されていれば、きちんとSIMロック解除手続きが完了しています。
Google Pixelの場合
Google Pixelの本体SIMロックを解除するためには、一度W-Fiに繋ぐ必要があります。
※ただしソフトバンクからワイモバイルおよびLINEMOへのりかえの場合、端末が Google Pixel 4a・Google Pixel 4a (5G)・Google Pixel 5 以外であれば、Wi-Fiへの接続は必要ありません。
なおWi-Fi環境は必要になりますが、Google Pixelの場合は繋ぎさえすれば面倒な設定は一切ありません。
接続後、画面に「携帯通信会社のロックを解除しました」と表示されているのを確認できればOKです。
スマートフォン・タブレット・ガラケーの場合
iPhone・iPad・Google Pixel以外のスマートフォンやタブレット、そしてガラケーの場合は、新しいSIMカードが必要になります。
また上記でも述べたように「解除コード」の入力も必要になります。ここでの解除コードとは、マイソフトバンクで手続きした際に発行されたコードを使用します。
まずは電源をOFFにし、端末に新たに使いたいSIMカードを差し込みます。そのまま電源をONにすると、「無効なSIMカードです」といったエラーメッセージが表示され、そのまま解除コード入力画面に移り変わります。
入力画面に解除コードを入力したら、「ロック解除」ボタンを押しましょう。
なお画面表示は端末ごとに変わりますが、どの場合でも解除コードを入力するということには変わりありません。
【関連リンク】SIMロック解除自分でする!iPhone・AndroidのSIMフリーやり方
SIMロック解除後の注意点やデメリットについて
解除後に必要な設定変更
他キャリアで利用する場合のAPN設定方法
SIMロックを解除して他キャリアのSIMカードを使用する場合、新しいキャリアのAPN(アクセスポイント名)を手動で設定する必要があります。
これを行わないと、モバイルデータ通信が利用できません。APN設定の手順は以下の通りです。
- 「設定」アプリを開く
- 「モバイル通信」→「通信のオプション」→「モバイルデータ通信ネットワーク」を選択
- 新しいキャリアから指定されたAPN情報を入力
- 設定を保存して終了
キャリアごとにAPN情報は異なるため、利用するキャリアの公式サイトで最新情報を確認してください。
SIMロック解除後のデメリットはある?
キャリア固有サービスが一部使えなくなる可能性
SIMロックを解除し、他キャリアのSIMカードを使うと、一部のキャリア固有サービスが利用できなくなる場合があります。具体的には以下のようなサービスが対象です。
- ソフトバンク独自のメールアドレス(@softbank.ne.jp)が使えなくなる
- キャリア決済が利用できなくなる可能性
- キャリアが提供する特典や割引が無効になる場合がある
これらの点を考慮し、SIMロック解除後のキャリア変更を検討しましょう。
トラブル時の対処法|解除できない場合の解決策
よくあるトラブルとその原因
その1.SIMロック解除の条件が未達成である
SIMロック解除には、端末が特定の条件を満たしている必要があります。以下の条件を満たしていないと解除手続きが進められません。
- 購入から101日以上経過していること
- 分割払いを完済していること
- ネットワーク利用制限が「△」または「○」であること
これらの条件を再確認し、未達成の場合は解除ができない原因となるため、条件を満たした後に再度手続きを行ってください。
その2.IMEI番号の入力ミスで正しい情報が得られない
IMEI番号は端末固有の識別番号で、これを正確に入力しないとSIMロック解除ができません。
IMEI番号を間違えて入力するケースが多いため、端末設定から正しい番号を確認して入力しましょう。
確認方法:
- 「設定」アプリを開く
- 「一般」→「情報」を選択
- 表示されるIMEI番号を正確に控えます
その3.サーバーエラーで手続きが進められない
手続き中にサーバーエラーが発生する場合があります。これは一時的な通信障害によるものが多く、時間をおいて再試行することで解決するケースがほとんどです。
もし何度試してもエラーが出る場合は、ソフトバンクサポートに問い合わせて状況を確認してください。
ソフトバンクサポートの利用方法
問い合わせ窓口や店舗での手続き
SIMロック解除ができない場合、ソフトバンクのサポート窓口を利用するのが効果的です。以下の方法で問い合わせが可能です。
電話サポート:ソフトバンクのカスタマーセンター(0800-919-5051)に電話し、SIMロック解除に関する問題を相談できます。
チャットサポート:ソフトバンク公式サイトのチャット機能を利用してサポートスタッフに直接質問できます。
店舗でのサポート:最寄りのソフトバンクショップに端末を持ち込み、店頭でSIMロック解除を依頼することも可能です。
店舗でのSIMロック解除の手数料
店舗でSIMロック解除を依頼する場合、手数料として3,300円(税込)がかかります。
オンライン手続きは無料で行えるため、可能であればマイソフトバンクを利用したオンライン手続きを優先することをおすすめします。
不要になったスマートフォンはリンクサスモバイルへ
スマートフォンを買い替えた際、不要になった端末をどうすればよいか悩む方は多いでしょう。そんなときはリンクサスモバイルを活用することで、不要な端末をお得に現金化できます。
なぜリンクサスモバイルを選ぶべきなのか?
高価買取を実現
リンクサスモバイルは、SIMロック解除済み端末を高額で買い取るサービスを提供しています。SIMロック解除を行った端末は市場価値が高まり、通常よりも有利な価格で売却可能です。
安心・安全の取引
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簡単な手続き
オンラインでの申し込みから端末の発送、査定結果の確認まで、すべての手続きを簡単に完了させることができます。
SIMロック解除済み端末を売るメリット
SIMロック解除済みのスマートフォンは、通常よりも高い価格で売却できるため、少しの手間をかけてSIMロックを解除してから売却するのがおすすめです。
特に、他キャリアや海外で使用可能な端末は需要が高く、より高額での取引が期待できます。
リンクサスモバイルの買取手順
オンライン査定の申し込み
リンクサスモバイルの公式サイトから端末情報を入力し、簡単に査定価格を確認できます。
端末を発送
査定に納得したら、指定された手順で端末を発送します。梱包キットを利用することで、手間を省けます。
買取金額の受け取り
査定結果を確認し、同意後に買取金額が指定口座に振り込まれます。
リンクサスモバイルの買取査定はコチラ
まとめ
2015年5月以降に発売された端末は、支払期間などの条件などを満たしていればSIMロック解除を自身で行うことができます。ソフトバンク端末の場合、マイソフトバンクからの手続きと本体機種の設定の2つが必要になります。
なお機種の条件などをきちんと満たしていれば、中古端末でもSIMロック解除ができます。契約回線を変えたい場合など、ぜひ上記の手順を参考にしてみてください。