iPhone引き継ぎはクイックスタート以外もできる!バックアップから手動設定まで

iPhone機種変更の際、「やることが多すぎて、何が終わっていて何が終わっていないか分からない…」と混乱したことはありませんか?
実際、機種変更で最も大変なのは、膨大なデータ移行や各アプリの引き継ぎ作業。しかも、LINEやPayPay、Suicaなど、個別に操作が必要なアプリも多く、手順を間違えると大切なデータが消えてしまうリスクもあります。
本記事では、そんな不安を抱える方のために、iPhone機種変更前にしておくべき準備から、機種変更後の設定作業、トラブル対策までをまるごと解説。
特に、今もっとも簡単で便利と話題の「クイックスタート」についても詳しく紹介しています。
これからiPhoneへの買い替えを考えている方や、スムーズにデータ移行を完了させたい方は、ぜひ最後までチェックしてみてください!
【事前確認】まずは二段階認証の再設定を確認

iPhoneの機種変更を行う場合、GoogleアカウントやAmazonアカウントへのログインの際に利用される二段階認証については注意が必要です。
機種変更前の旧端末で二段階認証の設定を削除、もしくは新端末の情報に設定をし直す必要があります。
こちらは設定をし忘れてしまった場合、二度とログインできなくなってしまうこともあります。
大切なのは、すべてのデータ移行などが完了し、新たなiPhoneが使えるようになるまで、旧端末を手元に置いておくことです。
仮に設定をし忘れたとしても、旧端末が残っていればすぐに設定することができるので安心です。
iPhone買取などで端末を手放すようなことがあるとしても、二段階認証を確実に済ませるまでは手放さないように気をつけておきましょう。
【STEP1】iPhone機種変更の前にはバックアップを取ろう

iPhoneの機種変更時のデータ移行の方法として、クイックスタートの利用ができれば、改めてバックアップをとっておく必要はありません。
しかし、万が一クイックスタートがうまくいかなかった時や、何か不具合が発生した時のことを考えて、バックアップは事前にとっておくのが安心です。
iPhoneの機種変更時に関わらず、iPhoneを利用しているなら常日頃から定期的にバックアップをとる習慣を身に着けておくと、いざという時に焦ることなく、データを取り戻すことが可能となります。
iPhoneのデータのバックアップは、最もトラブルが起きやすい作業でもあるので、トラブルを未然に防ぎつつ確実にバックアップをとる方法をお伝えしていきますね。
iTunesを利用してバックアップを取る場合
一番確実で安全な方法は、パソコン内のiTunesを利用してバックアップを取る方法です。
さほど時間もかからず、確実にデータを残しそれを確認することができます。iTunesを利用するバックアップ方法の手順は以下の通りです。
手順 |
内容 |
---|---|
① |
iPhoneをパソコンに繋ぎ、パソコンでiTunesを開く |
② |
iPhone側で「このコンピュータを信頼しますか?」と表示されたら、「はい(Yes)」を選び、パスコードを入力する |
③ |
iTunes画面で、接続中のiPhoneデバイスを選択する |
④ |
画面右下にある「今すぐバックアップをする」をクリックする |
自動バックアップ機能について
iTunes内で設定できる「自動バックアップ機能」はとても便利ですので、上手く活用しましょう。
WiFi接続がある状態でパソコンにiPhoneを繋いでいると、自動でバックアップを取ることができます。
定期的にバックアップを取り続けていくことが一番手間がかからず、安全性も高いです。
iCloudストレージを利用してバックアップを取る場合
iPhoneユーザーにはおなじみのiCloudを活用してバックアップを取ることもできます。この方法の場合、スマホ本体だけでバックアップが取れます。
バックアップ容量や通信状態にもよりますが、早ければ15分前後でバックアップが完了します。
ただし、無料で利用できる容量や、バックアップできるデータの種類に限りがあるため、多くのデータをバックアップする必要があれば多少の出費がかかりますのでご注意下さい。
iCloudを利用するバックアップ方法の手順は以下の通りです。
手順 |
内容 |
---|---|
① |
iPhoneをWi-Fiに接続する |
② |
「設定」アプリを開き、自分のユーザー名をタップする |
③ |
「iCloudバックアップ」のチェックボックスをオンにする |
④ |
「今すぐバックアップを作成」をタップし、バックアップを開始する |
※バックアップの処理中は、WiFiの接続を切らない様にしましょう。バックアップが失敗する可能性もありますし、通信容量が膨大にかかってしまうこともあります。
また、iTunesを利用する場合と同等に、自動バックアップを設定しておくことで、充電中に自動でバックアップを取ってくれる機能がありますので上手く活用しましょう。
バックアップの詳しい手順は以下の記事を参考にして下さい。
【関連リンク】iPhoneのバックアップ完全ガイド!パソコンなし&ありの方法を徹底解説
【STEP2】LINEやSNSアカウントなどアプリの引き継ぎをしよう

利用しているアプリの引き継ぎは、iPhone内にあるデータとはまた別物です。iPhoneの機種変更を行う前に、アプリごとに引き継ぎやバックアップを取る必要があります。
ゲームアプリなどであればまだ良いのですが、日常で使用頻度の高いLINEやメールアプリ、また仕事で活用している名刺管理アプリなどは、バックアップに失敗してしまうと大きな被害が出てしまいますので、注意して各作業を行いましょう。
ApplePayなどの電子決済アプリ・サービスは特に注意が必要です。残高の引き継ぎ方法などを念入りに確認して、トラブルが起きないように気をつけましょう。
LINEの引き継ぎ方法

スマホユーザーであれば、おそらく9割以上の方が利用しているであろうLINEですが、その引き継ぎを完了させるためには、多くの確認事項があります。
LINEの引き継ぎで引き継げる情報一覧
- プロフィール
- 友だち、グループ
- トーク履歴
- タイムライン、アルバム、ノート投稿
- スタンプ、絵文字、着せかえなど(課金アイテム含む)
- LINEポイント、LINEPay残高
- Keep など
パスワード・電話番号・メールアドレスの確認方法
LINEアカウントを機種変更時に引き継ぐ場合、
- パスワード
- 電話番号
- メールアドレス
を必ず登録しておく必要があります。各項目が登録されている事を必ずご確認の上、機種変更を行うようにしましょう。
パスワード・電話番号・メールアドレスなどの情報は、LINEアプリから右上の歯車アイコンをタップし「アカウント」から確認ができます。
特に機種変更やアドレスの変更を行っている方は、登録されているものが最新情報であるかを必ず確認しておきましょう。
LINEの引き継ぎ手順
確認事項をすべて確認し終えてメモを取ったところで、機種変更前のiPhoneでLINEを開き「設定」から「アカウント引き継ぎ」を選択。「アカウントを引き継ぐ」をオンにします。
機種変更後は、
手順 |
内容 |
---|---|
① |
機種変更後の新端末でLINEを起動する |
② |
「ログイン」を選択し、電話番号でログインをする |
③ |
SMSメッセージで認証番号を確認し、入力する |
④ |
パスワードを入力し、再ログインをする |
※友達の自動追加やトーク履歴の復元は、適宜行っておきましょう。
※年齢確認はID検索を使用する場合に必要なので、必要な場合は済ませておきましょう。
【関連リンク】ラインアカウント削除せずにiPhone初期化どうなる?復元引き継ぎの注意点
Facebook・X(旧Twitter)・Instagramの引き継ぎ方法

多くの人と繋がることのでき、利用者も多いFacebook・ Twitter・Instagramの引き継ぎ方法は簡単です。
Facebook・X(旧Twitter)・Instagramの引き継ぎで引き継げる情報一覧
どのSNSもアカウント自体は削除しない限り永久保存されているので、引継ぎが成功すればすべての情報はそのまま残ります。
Facebook・X(旧Twitter)・Instagramの引き継ぎ手順
それぞれのSNSの引き継作業を行う前には、以下の2点の登録を確認しておきましょう。
- ログインID(登録しているメールアドレス、ユーザー名など)
- パスワード
これらの確認を済ませた上で、再ログインに向けての作業を進める必要があります。
手順 |
内容 |
---|---|
① |
機種変更後の新端末で利用するSNSを開く |
② |
ログインIDとパスワードを入力する |
これだけで、すべてのアカウント情報を復元することができます。
TikTokの引き継ぎ方法

若い人の利用者が圧倒的に多いTikTokですが、アカウントを作成している方は、この引き継ぎ方法を正確にチェックしておきましょう。
見るだけのアカウントであれば問題ないかもしれませんが、投稿をしている方はアーカイブがなくならないように作業に取り組みましょう。
TikTokの引き継ぎで引き継げる情報一覧
TikTokはアカウントそのものを削除しない限りアカウント情報が消えることはありません。
正しく引き継ぎをすることができれば、アカウント内のすべての情報はそのまま残ります。
TikTokの引き継ぎ手順
TikTokを引き継ぐ前に必ず確認しておかないといけない事項があります。
それはTikTokアカウントに紐づけて登録している登録情報が何なのかを把握しておくことです。
- 電話番号
- メールアドレス
- LINE
- Googleアカウント
- カカオトーク
以上のいずれかで登録をしているはずなので、どの媒体を紐づけているかを確認しましょう。
この確認を済ませた上で、再ログインに向けての作業を進めていきます。
手順 |
内容 |
---|---|
① |
新端末でTikTokを開く |
② |
右下にある人物アイコンを選ぶ |
③ |
上で確認した登録媒体の情報を入力し、ログインする |
これだけで、すべてのアカウント情報を復元することができます。
PayPayの引き継ぎ方法

決済手段のひとつとして重宝されているPayPayも、機種変更の際に正しく引き継ぎをすることで、残高などをそのまま新端末で利用することができます。
PayPayの引き継ぎで引き継げる情報一覧
PayPayはアカウント自体は自分で削除しない限り勝手に消えたりはしないので、しっかり引き継ぎができれば、残高やクレジット情報など、すべての情報はそのまま残ります。
PayPayの引き継ぎ作業
PayPayを引き継ぐ前には、以下の2点の登録を確認しておきましょう。
- 登録電話番号
- パスワード
これらの確認を済ませた上で、再ログインに向けての作業を進める必要があります。
手順 |
内容 |
---|---|
① |
新端末でPayPayを開く |
② |
画面下の「ログイン」を選ぶ |
③ |
登録電話番号とパスワードを入力する |
④ |
SMSメッセージを確認し、認証コードを入力して再ログインをする |
これだけで、すべてのアカウント情報を復元することができます。
※もし、機種変更の際に電話番号が変わる場合は、引き継ぎ前に旧端末で新しい電話番号を入力する必要があるので注意しましょう。
【STEP3】一番簡単!クイックスタートでiPhoneを引き継ぐ手順

iPhoneの機種変更時の必須作業として行う「データ移行」は、通常既存のiPhoneのバックアップをとり、新たなiPhoneにデータ移行を行うことで完了となります。
一方でクイックスタートは、既存のiPhoneと新たなiPhone同士をそばに置いておくだけで、データ移行が自動で行われるという画期的な機能です。
実際にクイックスタートを利用してデータ移行を行った人は、こんなに簡単にデータ移行できるなんて…と拍子抜けしてしまうほど、便利で簡単な機能なので、データ移行時に使わない手はありません!
ただし、クイック機能が使えるiPhoneは、iOS11より新しいバージョンであることなので、条件を満たす場合はぜひ、クイックスタートでデータ移行を行ってしまいましょう。
クイックスタートを利用する為の準備
クイックスタートを利用する為には、いくつか準備をする必要があります。
- iOS11以降のOSバージョン
- データを移行できるだけの十分な容量
- Wi-Fi接続環境
iOSのアップデートを済ませた上で、十分な空き容量を用意することが大切です。データ容量を確認する場合は「設定」アプリを開き、「一般」→「iPhoneストレージ」を確認しておきましょう。
【関連リンク】
データ量が多すぎて移行できない場合は、iPhoneストレージの画面から不要なアプリなどを削除するのがおすすめです。
【関連リンク】Androidで「ストレージの空き容量がありません」と警告が出た場合の対処法は?
クイックスタートの使い方・やり方
クイックスタートの使い方は至ってシンプルで簡単なので、以下の手順で始めてみましょう。
手順 |
内容 |
---|---|
① |
機種変更後のセットアップがされていない新端末の電源を入れて、旧端末の近くにかざす |
② |
旧端末に表示された「新しいiPhoneを設定」を選ぶ |
③ |
新端末に表示された円形のアニメーション映像を、旧端末のカメラで収める |
④ |
新端末上で旧端末のパスコードを入力すれば、クイックスタートが開始される |
もし途中で手順を間違えてしまった場合でも、新端末のセットアップをしなければ何度でもやり直すことができます。
【関連リンク】
もし、セットアップを済ませてしまった場合は、再度初期化をし直す必要があるので注意が必要です。
【関連リンク】iPhoneを初期化して「こんにちは」の画面を表示させる方法は?
クイックスタートがうまくいかない時の対処法
クイックスタートは便利な引き継ぎ機能ですが、状況によってはスムーズに進まないこともあります。
ここでは、「うまくいかない時」によくあるトラブルとその対処法をケース別に解説します。
「転送中に止まった」「読み込みが終わらない」場合の対応
データ転送中に進行が止まってしまったり、読み込み画面から先に進まない場合は、以下のポイントを確認してみましょう。
-
Wi-Fi環境を確認する
転送中は安定したWi-Fi接続が必要です。通信が不安定だと、転送が途中で止まる原因になります。
可能であれば、ルーターの近くで作業を行いましょう。 -
両方のiPhoneが十分に充電されているか
電池残量が少ないと、途中でスリープに入ったり、処理が中断されることがあります。
できれば両方とも電源に接続して作業するのが安心です。 -
一度キャンセルして再起動する
進行しない状態が数分以上続く場合は、一度クイックスタートをキャンセルし、両端末を再起動してから再チャレンジしましょう。 その際は、iCloudまたはiTunesでのバックアップが済んでいることを確認してから再実行すると安心です。
「クイックスタートが表示されない」「接続できない」ケース
「クイックスタートが始まらない」「新しいiPhoneに青い波模様が出ない」など、最初の接続段階でつまずく場合の対処法はこちらです。
-
iOSのバージョンを確認する
クイックスタートはiOS 11以降で利用可能です。
古いiPhoneを使用している場合は、最新バージョンにアップデートしてから再試行してください。 -
BluetoothとWi-Fiが両端末でオンになっているか確認
クイックスタートはBluetoothとWi-Fiを使用して通信します。
どちらかがオフになっていると接続できません。 -
両方の端末を近づけてロックを解除する
旧端末のロックを解除して、新端末の初期設定画面が表示されるまで、2台を物理的に近づけてください。
あまり離れていると反応しないことがあります。 -
それでも表示されない場合は「iCloudバックアップからの復元」へ切り替えも検討
どうしてもクイックスタートが開始されない場合は、iCloudやiTunesからのバックアップ復元を利用する方法もあります。
やや手間はかかりますが、同様にデータを引き継ぐことが可能です。
クイックスタートが使えない場合はiTunes・iCloudで移行

機種変更が完了したあとに行う必要があるバックアップを取ったデータを新しい端末に移行することは、クイックスタートが利用できれば自動で行うことができるので不要です。
しかし、従来からあるiTunesやiCloudを利用したデータ移行も行うことができるので、利用しやすいデータ移行方法を利用して行うようにしましょう。
iTunesを利用したデータ移行
新しいiPhoneをパソコンに繋ぎ、iTunesを開くことでデータが移行されます。
このデータ移行で注意が必要となるのは、iTunesの設定で自動同期をしないように設定しておくことです。
もし自動同期機能がオンになった状態でデータ移行を行った場合、新しいiPhone(データが何も入っていない)の空のデータをiTunesが同期してしまい、iTunes内のデータが空になってしまうのです。非常に発生件数の多いトラブルなので、必ず事前にチェックしておきましょう。
iCloudを利用したデータ移行
iCloudを利用したデータ移行は、新しい端末でiCloudにログインをする必要があるので、iPhone機種変更後はできるだけ早く取り組みましょう。
【関連リンク】iPhone初期化からのバックアップデータ復元。iCloud・iTunes不可の時の注意点
AndroidからiPhoneへの移行は専用アプリが便利
iPhone同士のデータ移行は、クイックスタートやクラウドサービスで簡単に完了できます。ただしAndroidからiPhoneに機種変更する場合は、OSが違うため別の手続きが必要になるので注意しておきましょう。
今までAndroidを使っていた方は、Android端末に「iOSに移行」という専用アプリをダウンロードするのが便利です。iOSに移行アプリを使えば、以下のデータをAndroidからiPhoneへ移すことができます。
- 連絡先
- メールアカウント
- SMSメッセージ
- Googleアカウント
- ブラウザのブックマーク
- カメラロールの写真・動画
- カレンダー
Androidから移行するための準備
AndroidからiPhoneにデータ移行をする方は、まずはiOSに移行アプリをインストールしておきましょう。
インストールの手順は以下の通りです。
手順 |
内容 |
---|---|
① |
今まで使っていたAndroid端末でアプリ一覧を開く |
② |
Google Playストアをタップする |
③ |
「iOSに移行」をアプリ一覧から探してインストールする |
「iOSに移行」の操作方法・やり方
「iOSに移行」アプリがダウンロードできたら、いよいよ新端末へのデータ移行が可能になります。
旧端末(Android)および新端末(iPhone)両側での操作が必要になります。
手順 |
内容 |
---|---|
① |
新端末(iPhone)を用意する |
② |
画面に従い初期設定を進めていく |
③ |
「Appとデータ」の画面で「Androidからデータを移行」を選択する |
④ |
旧端末(Android)で「iOSに移行」を開く |
⑤ |
画面に従い操作を進めていく |
⑥ |
iPhone側に表示されたコードを確認し、Androidに入力する |
⑦ |
「続ける」をタップしAndroidとiPhoneを接続する |
⑧ |
移行するデータを選択して移行操作を行う |
⑨ |
データを移行できたら「完了」を押す |
移行し終わったら、そのままiPhoneの設定操作を進めることができます。
データ移行がうまくいかない時は、Android側のモバイルデータ通信をオフにする、Wi-Fiに支障をきたすアプリをオフにするなどの対策が考えられます。
また転送が完了するまで、Androidの不要なアプリを触らないようにしておきましょう。
なお「iOSで移行」でも、全てのデータを移せるわけではないので注意しましょう。
「iOSに移行」で移せなかったデータについて
iOSに移行のアプリで移せなかった一部の文書データなどは、「Googleドライブ」上にアップロードすることで移行ができます。
旧端末(Android)と新端末(iPhone)の両方にGoogleドライブをインストールし、そこからデータの移行に取り掛かりましょう。
その他引き継ぎに関わる設定・確認リスト
クイックスタートやiCloudでのデータ移行が終わっても、個別の設定や再ログインが必要なアプリや機能がいくつかあります。
見落としやすいポイントなので、ここでしっかりチェックしておきましょう!
Apple Watchの引き継ぎ方法
iPhoneを買い替える際は、Apple Watchも新しいiPhoneに再接続が必要です。
手順 |
内容 |
---|---|
① |
旧iPhoneでApple Watchのペアリングを解除(※自動的にバックアップが作成されます) |
② |
新iPhoneでApple Watchアプリを開き、「ペアリングを開始」 |
③ |
「バックアップから復元」を選択して設定を完了 |
注意・ポイント:ペアリング解除を忘れると、新端末でWatchの復元ができません。watchOSも最新にしておくとスムーズです
Suica / PASMOなど交通系アプリの再設定
モバイルSuicaやPASMOは、クイックスタートでは自動で引き継がれません。手動での操作が必要です。
手順 |
内容 |
---|---|
① |
旧端末のウォレットアプリからSuica/PASMOを削除(※データはサーバー上に保存されます) |
② |
新iPhoneのウォレットアプリで「カードを追加」→「以前のカードを追加」を選択 |
③ |
SuicaやPASMOが表示されるので、画面に従って復元 |
注意・ポイント:削除=消去ではないので安心してください。Walletに表示されない場合は、アプリからログインして手動再追加を。
銀行アプリ・認証系アプリの確認
セキュリティの関係上、金融機関や認証系アプリは端末ごとに再設定が必要になる場合があります。
- 銀行・証券系アプリ(例:三井住友銀行、楽天銀行など)
- 二段階認証アプリ(例:Google Authenticator、Microsoft Authenticator)
- クレジットカードの本人確認アプリ
- Pay系アプリ(PayPay、楽天Payなど)
注意・ポイント:アプリによっては「機種変更手続き」や「端末認証解除」が必要。あらかじめ旧端末で設定解除 or メールアドレスなどを登録しておくとスムーズ。
写真・メモ・連絡先の確認方法
クイックスタートやiCloudで自動移行されるデータも、念のため手動で確認しておくのがおすすめです。
- 写真:写真アプリで過去の画像がすべて表示されているか確認
- メモ:iCloudメモが正しく同期されているか
- 連絡先:電話帳に名前・番号・メールがきちんと表示されているか
注意・ポイント:iCloudの同期がオンになっていれば、基本的に自動で引き継がれます。不安な方は、iCloud.comにログインして事前にデータを確認するのも◎
ポイントまとめ
- 引き継ぎ漏れが起きやすいのは「金融系・交通系・認証アプリ」
- Apple Watchやメモのような“連携系”アプリも見落とし注意
- 「消えた!使えない!」とならないように、必ず一つずつ起動して確認を
機種変更時に役に立つおすすめアプリ

iPhone機種変更時に役に立つアプリがいくつかありますので、紹介していきます。ぜひ有効に活用していきましょう。
AnyTrans
iPhone機種変更におけるバックアップを手助けしてくれるおすすめのアプリです。
iPhone内のアプリを含む各種データ・ファイルを端末内アプリ⇔パソコン内で転送をすることができるので、非常に利便性が高いサービスです。
簡単な操作で、かつバックアップを簡単に行うことができるのでおすすめです。
Googleフォト
機種変更時に最も重要視される写真データの移行なら、Googleフォトアプリを利用するのもおすすめです。
外部クラウドのGoogleドライブを利用することで、iTunesまたはiCloudを利用したバックアップとは別のセカンドバックアップとして安全にデータ移行をすることができます。
iPhoneケースなどアクセサリを準備しよう

iPhoneの機種変更の前には、新しい端末で利用するiPhoneケースなどのアクセサリを事前に準備しておきましょう。
これは機種変更後、アクセサリを準備するまでの短い時間でも破損などの危険性があり、可能な限り早急に使用を開始するべきだからです。
iPhoneで使用出来るケースにもいくつか種類がありますので、簡単に紹介していきます。
ハードケース
ハードケースのメリットは、iPhone破損トラブルへの耐久力です。とにかく硬い素材で作られている物が多く、素材保護に特化しているケースです。
ハードケースは、各モデルのサイズにぴったりフィットする場合が多く、サイズの互換性が高くないと、上手くハマらない場合があるので注意が必要です。
最近のものは硬くて薄い物が多いので、使いにくいといったこともありません。
但し、薄さを増した分、ケース自体が破損する確率は高くなっているので、どちらにしても大切に使ってあげることが良いでしょう。
ソフトケース
ソフトケースのメリットは、衝撃吸収力に優れている点です。
シリコンなどの柔らかい素材を利用しているので、落としてもその衝撃を吸収してくれる弾力性や柔軟性を持っています。
ハードケースと比べると、ケース自体も非常に壊れにくく衝撃に対しての耐久性があります。
一方で、高温や熱に弱い素材を使っている場合が多いので、そういった状況下に長く置いているとケースの劣化が加速してしまう事があります。環境に注意して使用していきましょう。
手帳型ケース

女性を中心に一番人気と言っていいモデルが、この手帳型ケースです。そのメリットは、画面全体を含む端末自体を保護できることです。
画面保護だけでなく、iPhone自体に対しての保護力が高いので、傷などを付けないように綺麗に保つことができます。
また、手帳型を利用している人のほとんどは、ケース内側に定期券やカードを挟み込んでおり、生活をハックするのにも一役買っている優れものです。
あえてデメリットを考えるなら、他のケースより大きいことでしょうか。男性等に多い、ポケットにiPhoneを入れたい人は手帳型の大きさだと不便さを感じるでしょう。
尚、内側に挟むカードについては、磁気エラーに充分注意しましょう。
バンパー型ケース
最近は数は減っていますが、バンパー型ケースはデザイン性を最重要視しているケースです。
iPhoneの端末側面だけに取り付けることで、シンプルなアクセントをアピールしています。正直、保護力は非常に小さく装飾として利用する為のケースと言っていい物です。
近年のiPhoneモデルはそれ自体が非常にスタイリッシュなデザインになっており、バンパー型ケースに頼る必要が無くなってきたので、このケースの数自体が減ってきています。
まとめ
iPhoneの機種変更では、「クイックスタート」や「iCloud」「iTunes」といった移行手段を正しく使いこなすことで、大切なデータをしっかり引き継ぐことができます。
とはいえ、LINEやApple Watch、Suicaなど、個別対応が必要なアプリも多く、見落としによるトラブルも少なくありません。
この記事で紹介した事前準備・移行手順・確認リストをチェックしながら進めれば、初めての方でも安心して移行作業を完了できます。
「どこまで終わったか不安…」という方も、記事を見返しながら一つずつ確認していけば大丈夫。 新しいiPhoneで、快適なスマホライフをスタートさせましょう!