ドコモのSIMロック解除、やらなきゃ損!初心者でもできる手順と注意点

「そのスマホ、他のSIMでも使える?」
ドコモで購入したスマートフォンを、格安SIMや他キャリアの回線で使いたいと考えたことはありませんか?
実はそのカギを握るのが「SIMロック解除」。SIMロックとは、契約した通信会社以外のSIMカードを使えないように制限された状態のこと。
これを解除することで、スマホは“SIMフリー”となり、使える回線の自由度がグッと広がります。
本記事では、ドコモ端末のSIMロック解除方法を初心者にもわかりやすく解説します。
解除の条件や注意点はもちろん、My docomoでの手順も画像つきで丁寧に紹介しているので、「初めてのSIMロック解除」に不安がある方も安心です。
「今すぐ解除すべき?」という疑問にもお答えしながら、スムーズな乗り換え・再利用をサポートします。
SIMロック解除とは?なぜ今やるべき?
そもそもSIMロックとは?仕組みをわかりやすく解説
スマートフォンには「SIMロック」と呼ばれる機能制限がかかっていることがあります。これは、スマホを購入した携帯会社(たとえばドコモ)以外のSIMカードを使えないようにする仕組みです。
たとえば、ドコモで買ったスマホにはドコモのSIMしか使えないように制限がかかっており、他社のSIMカードを挿しても通信できない場合があります。
この制限を解除することを「SIMロック解除」といいます。一度解除すれば、他社のSIMでも問題なく使えるようになるため、乗り換えや端末の再利用がしやすくなるのが特徴です。
SIMロック解除で得られる3つのメリット
SIMロックを解除することで、スマホの使い方にグッと自由度が増します。とくに次のような場面で大きなメリットがあります。
格安SIMへの乗り換えがスムーズに
月々のスマホ料金を抑えたい方に人気の「格安SIM」。しかし、SIMロックがかかったままだと他社のSIMが使えないため、まず解除が必要です。
SIMロックを解除しておけば、ahamo・楽天モバイル・UQモバイルなど、好きな通信会社のSIMを自由に選べるようになります。
スマホの買取価格が高くなる
使わなくなったスマホを売るとき、「SIMロック解除済み」の状態だと、買取価格が高くなる傾向があります。
理由はシンプルで、誰でも使いやすくなるから。ロックが解除されていれば、買う側にとっても安心して使えるので、中古市場での需要が高まるのです。
家族にスマホを譲るときに便利
古くなったスマホを子どもや両親に譲るという人も多いでしょう。そんなとき、SIMロック解除しておけば、相手が使っている格安SIMや別キャリアのSIMでもすぐに使えるようになります。
とくにスマホに詳しくない家族に渡す場合は、解除しておくとトラブルが少なく安心です。
ドコモのスマホがSIMロックされているか確認する方法
SIMロック解除を行う前に、まずは「そもそも自分のスマホがSIMロックされているのか?」を確認しておきましょう。
最近のスマホは最初からSIMフリーのことも多いため、解除の必要がないケースもあります。
ここでは、iPhone・Android別の確認方法と、My docomoから確認する方法をわかりやすく紹介します。
iPhoneでの確認手順
iPhoneの場合は、設定アプリからすぐにSIMロックの状態を確認できます。
手順は以下の通りです。
- ホーム画面から「設定」を開く
- 「一般」をタップ
- 「情報」を選択
- 少し下にスクロールし、「SIMロック」の欄を確認
「SIMロックなし」と表示されていれば、すでに解除済みです。
「SIMロックあり」と表示されている場合は、解除手続きが必要になります。
※iOSのバージョンによって表記が「キャリアロック」となっている場合もあります。
Androidでの確認手順
Androidは機種によって表示方法が異なるため、以下は代表的な確認手順です。
一般的な手順(GalaxyやXperiaなど):
- 「設定」アプリを開く
- 「端末情報」または「デバイス情報」をタップ
- 「SIMカードの状態」または「ネットワーク」の項目を確認
- 「SIMロックの状態」「ネットワークステータス」などを確認
表記例:「ネットワークに制限なし」や「SIMロックなし」であれば解除済みです。
表示が見つからない場合は、My docomoでの確認がおすすめです。
IMEI番号でMy docomoから確認する方法
スマホのSIMロック状態は、ドコモの公式サイト「My docomo」からも確認できます。
必要なのは「IMEI番号」と呼ばれる端末識別番号です。
IMEIの確認方法:
- iPhone/Android共通:「設定」→「一般」または「端末情報」→「IMEI」を確認
- または電話アプリで「*#06#」と入力するだけでも表示されます
My docomoでの確認手順:
- My docomo(https://www.nttdocomo.co.jp/mydocomo/) にアクセス
- dアカウントでログイン
- 「SIMロック解除」のページに進む
- IMEI番号を入力して、解除可能か確認
「SIMロック解除可能」と表示されれば、すぐに解除手続きができます。
「SIMロック解除可否を確認」の注意点とは?
My docomoで確認する際、以下の点にご注意ください。
-
dアカウントが必要
→ ドコモ回線を持っていなくてもdアカウントは無料で作成できます。 -
ログインできない場合は手続き不可
→ アカウントが不明な場合は、ドコモショップで確認しましょう。 -
中古スマホの場合
→ ログインしても解除可否が表示されないことがあります。販売元に確認するのが確実です。
また、ネットワーク利用制限が「×」の端末は解除できませんので、事前に「ネットワーク利用制限確認サイト」でチェックしておくと安心です。
このように、まずは「解除が必要な端末かどうか」をきちんと把握してから手続きを始めることが、失敗を防ぐコツです。
ドコモのSIMロック解除ができる条件とは?
ドコモ端末のSIMロック解除はここをチェック
ドコモ端末のSIMロック解除は2015年5月1日以降に発売された機種が対象です。
- iPhone 6s以降
- iPad mini 4以降
- Google Pixel3以降
- Galaxy Active neo 以降
- Xperia Z4 以降
- AQUOS ZETA 以降
- ARROWS NX 以降
- Nexus 5X 以降
- AQUOSケータイ以降
- らくらくホン
上記以外にもドコモキッズケータイや、データ通信製品の中にもSIMロック解除条件を満たしている機種があります。
最近購入した機種であれば、問題なくSIMロック解除ができるでしょう。
ドコモでSIMロック解除を行うためには、以下の2つの主要な条件を満たす必要があります。
まず、全ての端末に共通する基本的な条件1.をクリアし、次に即時解除のための追加条件2.のいずれか1つを満たす必要があります。
- ネットワーク利用制限、おまかせロックなどの各種ロックがかかっていないこと。
- 以下のいずれかを満たす場合、即時にSIMロック解除の手続きが可能となります。
- 端末購入から101日経過している
- 同一のドコモ回線で過去にSIMロック解除を行っており、その受付から100日経過している
- SIMロック解除したい機種を一括払いで購入した場合、または分割払いで購入し、その分割支払金の精算をしている
- ドコモ回線(解約済み回線を含む)または一括請求の代表回線の、携帯電話料金の支払い方法を「クレジットカード」に設定している
ドコモでのSIMロック解除条件は、それほど難しいものではないので安心してください。
SIMロック解除が不要なケースは?
ドコモでは、SIMロック解除が不要なケースがあります。
新しく購入される端末で、以下の条件を満たしている場合、WEBからのお手続きは必要ありません。
- 新しい機種を一括払いで購入
- 機種を契約した回線または一括請求の代表回線で、携帯電話料金の支払い方法をクレジットカードに設定
- 新しい機種を一括払いで購入
- 「スマホおかえしプログラム」を適用し、当該機種の分割支払金の支払い方法をクレジットカードに設定している
いずれの場合も一括払いでの支払い、または支払い方法をクレジットカードに設定していれば、SIMフリーの状態で受け取ることができます。
Androidの場合は、SIMロック解除コードが記載された書類を渡されるので、他社のSIMカードを挿入した際に入力が必要です。
ドコモのSIMロック解除の受付窓口は3つ
ドコモのSIMロック解除の受付窓口は以下の3つです。
- My docomo
- 専用コールセンター 151
- ドコモショップ
受付窓口 | My docomo | 専用コールセンター 151 | ドコモショップ |
受付時間 | 24時間受付可能 | 午前9時~午後8時 | それぞれの店舗の 営業時間内 |
解除手数料 | 無料 | 無料 | 無料 |
従来は、My docomo以外での手続きだとSIMロック解除手数料が発生していましたが、2023年10月1日より、どの申し込み方法でもSIMロック解除手数料がかかりません。
手軽にSIMロック解除をしたい方は、My docomoから行いましょう。
インターネット操作に自信のない方は、専用コールセンターに電話をして解除するか、ドコモショップに来店して解除をしてもらいましょう。
【解除手続き】My docomoでのSIMロック解除の手続き
ここからはMy docomoでのSIMロック解除の手続きを画像付きで解説します。
My docomoでのSIMロック解除の手続きは、時間を気にすることなく好きなタイミングで手続きできるので、一番便利な方法です。理解すれば操作も難しくないので、ぜひ参考にしてください。
手順1:IMEI(製造番号)の確認
My docomoでSIMロック解除を申し込みする前に、SIMロック解除をしたい端末のIMEI(製造番号)を控えておきましょう。
IMEI(製造番号)は、SIMロック解除に必要な15桁の数字で記載されており、それぞれの端末の設定アプリから確認ができます。
iPhone・AndroidそれぞれのIMEI(製造番号)の確認方法は、以下の通りです。
・iPhoneのIMEI(製造番号)を確認する手順
「設定」>「一般」>「情報」>「IMEI」
・AndroidのIMEI(製造番号)を確認する手順
「設定」>「デバイス情報」>「IMEI」
上記以外にも、電話アプリから「*#06#」と入力するとIMEIを確認することができます。
※「IMEI1」と「IMEI2」が表示された場合、「IMEI1」を控えておきましょう。
手順2:「My docomo」にログインして「お手続き」を選択
まず、My docomoにログインします。
ログインはアプリ版ではなく、Web版からMy docomoにログインしましょう。
画面上部の「お手続き」をタップしましょう。
カテゴリーの中から「解約・その他」をタップします。
手順3: 「SIMロック解除」の項目の「もっと見る」をクリック
「解約・その他」をタップすると、「SIMロック解除」が表示されます。
「SIMロック解除」をタップし、真下に表示される「お手続きをする」をタップします。
手順4:「次へ」をクリックし、「セキュリティーコード」を入力してログイン
「お手続きをする」をタップすると注意・確認事項が表示されます。
表示内容は、My docomoでSIMロック解除を行うときには、2段階認証が必要であり、セキュリティーコードが届くという内容です。
セキュリティーコードは契約しているドコモ回線へのSMS、もしくは、連絡先として登録しているメールアドレス宛に通知されます。
内容に同意するために「次へ」をタップします。
画面がセキュリティーコード入力画面に切り替わり、通知されたセキュリティーコードを入力します。
手順5:手順1で控えたIMEI(製造番号)を入力
セキュリティーコードが認証されると、IMEI(製造番号)入力画面に切り替わります。
一番最初に控えておいたIMEI(製造番号)を入力しましょう。
手順6:SIMロック解除の注意事項を読み「同意」にチェックを入れる
IMEI(製造番号)を入力したら、下にスクロールします。
スクロールすると、注意事項確認画面が表示されるので、注意事項を確認し、「SIMロック解除の注意事項に同意する」にチェックを入れます。
手順7:受付確認メールの連絡先を選択する
チェックを入れたら、下にスクロールします。
「受付確認メールの送信先」の選択画面が表示されるので、「連絡先メールアドレスへ送信」または、「指定のメールアドレスへ送信」を選択します。
「指定のメールアドレスへ送信」の場合は、ご自身で入力が必要です。
手順8:「手続きを完了する」をタップする
メールアドレスを入力したら手続き内容を確認します。
SIMロック解除をする機種、受付確認メールの送付先を再確認し、問題がなければ画面下にある「手続きを完了する」をタップします。
【端末操作】ドコモ端末のSIMロック解除の操作手順
SIMロック解除手続きが完了したら、その後スマホ本体での操作を行います。
iPhoneとAndroidで操作が異なるので、それぞれ解説します。
iPhoneの場合の操作手順
iPhoneの場合、SIMロック解除の完了手続きには2つあります。
- 乗り換え先のSIMカードに差し替える
- iPhoneを一度初期化して復元する
それぞれご紹介しますが、2つ目の方法はデータが消えてしまう可能性があるので、スマホ操作に自信のない方は、1つ目の方法で完了手続きをしましょう。
乗り換え先のSIMカードに差し替える
1つ目の方法は、乗り換え先のSIMカードに差し替える方法です。
この方法は、乗り換え先のSIMカードが手元にある状態で作業をします。SIMロック解除の手続きを行った後に、SIMカードの差し替えをすることで、新しい回線での使用が可能になり、SIMロック解除が完了します。
iPhoneを一度初期化して復元する
2つ目の方法は、iPhoneを一度初期化して復元する方法です。
この方法は、ドコモからの手続き完了メールを受け取った後であれば、いつでも作業ができます。
作業内容は以下の通りです。
- iPhoneのバックアップをとる
- iPhoneの初期化をする
「設定」>「一般」>「転送またはiPhoneをリセット」>「すべてのコンテンツと設定を消去」 - バックアップから復元する
Androidの場合の操作手順
Androidの場合は、乗り換え先のSIMカードに差し替えることでSIMロック解除が完了します。
乗り換え先のSIMカードを手元に用意して、スマホに入れ替える作業をします。
スマホにSIMカードを挿入すると、SIMロック解除コードの入力画面が表示されるので、ドコモの手続きメールに記載されている解除コードを入力し完了です。
Androidの場合も、回線を切り替える作業によって、同時にSIMロック解除完了となります。
【関連リンク】docomo iPhoneのSIMロック解除方法。SIMフリー化で自由な端末利用を実現
ドコモ端末SIMロック解除後に必要な設定・確認事項
SIMロック解除が完了したら、それで終わりではありません。
他社のSIMカードを使うためには、いくつかの「初期設定」や「動作確認」を行う必要があります。
ここでは、SIMロック解除後にやっておきたい確認事項を順を追って解説します。
他社SIMカードを挿入して動作確認する方法
SIMロック解除が済んだスマホに、他社(例:楽天モバイル・UQモバイルなど)のSIMカードを挿入するときは、次のような手順で動作確認を行いましょう。
手順:
- 電源をオフにする
- 現在のSIMカードを取り出す
- 他社のSIMカードを挿入する
- スマホの電源をオンにする
- 通話やネット通信ができるかを確認する
この時点で、特別な設定をしなくても問題なく通信できればOKです。
ただし、格安SIMなど一部の通信会社を使う場合は、APN設定の変更が必要になることがあります。
APN設定の変更が必要なケース(格安SIM使用時)
格安SIMを利用する場合、多くのケースで「APN(アクセスポイント名)」の設定を自分で変更する必要があります。
これは、スマホがどのネットワークに接続するかを指定する設定項目です。
APN設定が必要になる例:
- 楽天モバイル、OCNモバイルONE、IIJmioなどの格安SIM
- ドコモ回線を利用していても、APNが異なる場合は通信できない
APNの設定方法(Android):
- 「設定」→「ネットワークとインターネット」→「モバイルネットワーク」
- 「詳細設定」→「アクセスポイント名(APN)」を開く
- SIMカード提供元の案内に従って、必要な情報を入力して保存
iPhoneの場合:
- SIMを挿入すると自動でプロファイルインストールの案内が出る場合があります
- 出ない場合は、通信会社のWebサイトからAPN構成プロファイルをダウンロードしてインストール
※APN設定を間違えると通信できないため、各通信会社の公式ガイドに沿って正しく設定しましょう。
「圏外になる」「通信できない」ときの原因と対処法
SIMロック解除後、他社のSIMカードを入れても「圏外」になったり、「モバイルデータが使えない」などのトラブルが発生することがあります。
よくある原因と対処法は以下の通りです。
症状 |
原因 |
対処法 |
---|---|---|
圏外になる |
APN設定が未入力・誤設定 |
正しいAPNを設定し直す |
通話できない |
SIMカードの挿し直し不良 |
一度取り出して、正しく再挿入 |
データ通信できない |
モバイルデータ通信がオフになっている |
設定から「モバイルデータ通信」をONに |
Androidで解除後に認識しない |
解除コード未入力 |
再起動時に解除コードを入力する画面が出ることがあります |
それでも解決しない場合は:
- 通信会社のサポートに問い合わせる
- スマホの再起動を試す
- 一度Wi-Fi接続で設定を進めてみる
SIMロック解除自体は簡単でも、「その後の設定」でつまずく人が意外と多いです。
この記事を参考に、スムーズに通信できるよう準備しておきましょう。
まとめ
いかがでしたか?
ドコモのスマホは、条件さえ満たせば無料&かんたんにSIMロック解除が可能です。とくにMy docomoを使えば、わざわざショップに行かなくても、数分で手続きが完了します。
SIMロック解除をしておけば、他社への乗り換えやスマホの売却、家族への譲渡など、あらゆるシーンで「使いやすさ」と「選択肢の広がり」が手に入ります。
スマホをもっと自由に、もっと便利に使いたいなら、今こそSIMロック解除のチャンスです!この記事を参考に、あなたのスマホもSIMフリー化してみてくださいね。