今回はiPhoneを始めとするスマートフォンが水濡れ・水没した場合に、修理する店舗の選び方から対処方法までをお伝えしていきます。
この記事だけを見れば具体的に何をすれば良いのか網羅しているので何度でも確認をしてもらえると嬉しいです。
まず大前提として水濡れ・水没を問わず、スマートフォンを使用している以上、不具合・故障・トラブルはつきものである事を認識しておきましょう。
その上でどのようなトラブルが発生してもいいように、日頃からこれだけはしておくべきという事を紹介させて頂きます。
スマホ本体に保存されているデータは定期的にバックアップを行っておきましょう。
例えば膨大な量の写真やメールや連絡先などといったものです。
もし、バックアップを取っていないまま端末が故障してデータが破損してしまうと、復旧が出来なくなる可能性があります。
これまで思い出とも言える写真がなくなるのも悲しいですし、メールや連絡先は仕事やプライベートにも大きな影響をもたらしますので必ず行っておきましょう。
iPhoneであればiCloudにバックアップを取る事が出来ます。これは夜中寝ている間に充電しながらバックアップを取れる機能でもあるので非常に便利です。
iPhone以外のスマホ(androidなど)の場合は、それぞれ他社のクラウドサービス(Googleドライブなど)をご活用下さい。
また、データ容量によってはmicro SDなどに保存しても良いかもしれません。
端末内のデータと共に日常からよく使用しているアプリデータのバックアップも取っておきましょう。
LINEについてはメールアドレスを認証しておく事で、友達やグループなどの情報をバックアップする事ができます。
また、Googleアカウントと同期させる事でトーク履歴のバックアップを取る事も出来ます。
それぞれアカウント引き継ぎの方法やバックアップの方法がアプリ内で確認出来ると思いますので、時間がある時に端末内”以外のどこかにメモ”しておきましょう。
バックアップ作業を日頃から心掛けていれば、仮に端末が壊れて交換という事になっても以前のデータは再現できるので問題はありません。
また、故障や不具合の程度によっては修理店舗に持って行くだけでその場で直して貰え、即日使用可能になるという場合もあります。
その為にどの店舗で直すべきか、お店までのアクセスや料金などをしっかりと吟味しておき、事前確認をしておくべきです。
記事の後半に修理店舗を選ぶポイントも記載しておりますので、そちらを参考にしながら修理店舗に目星をつけておきましょう。
是非、リンクサスモバイルもご活用下さい!
iPhoneやその他のスマートフォンが実際に水没してしまっているのかを確認する方法も解説していきます。
これは簡単に調べる事が出来るので、定期的にチェックをしておくのが良いかもしれません。
iPhone7以降の機種は、防水仕様になっています。
しかし、防水力も程度によって意味を為さない場合があり、知らない内に水没してしまっているというケースも多々あります。
iPhoneの場合は端末側面のSIMカード挿入口内部に、水没センサーが付けられています。
通常は白または銀色になっているこの部分が、水没すると赤色に変色をします。
この変化によって水没しているかを判断することが出来るのです。
機種ごとに水没しているかを確認する場所は違っていますが、iPhone5以降の機種は全て側面のSIMカード挿入口内部にあるので見つけやすいと思います。
ちなみにiPhone4以前の機種では充電ジャック上部半分と、イヤホンジャック下部半分が同様に赤く変色します。もし、現役でお使いのユーザーは是非ご確認してみて下さい。
androidスマホ端末の場合も、水没=赤く変色という形式は基本的に同様です。
ただし、各端末によって水没センサーの位置が異なってきます。
例えば、バッテリー自体に付随している場合もありますし、イヤホンジャック内部にある場合もあります。
購入時には確認する癖をつけつのが良いでしょう。
スマホが水没してしまった時に“絶対にしてはいけない事”がいくつかあります。
本来であれば落ち着いて対処が出来ると良いのですが、水に思いっきり落としてしまった場合などは焦ってしまいがちです。
特にこれから紹介する行動は大変危険なのでしっかりと頭に入れておいて欲しいポイントです。
正しい対処を出来る様にしておきましょう。
最も行いがちなのがこの行動です。
水に濡れた端末を温めて乾かそうとしても意味は全くありません。
それどころか逆効果で、端末内の基盤が高熱によって故障してしまう可能性があります。
こうなると修理業者でも手が施せない状況になりますので注意しましょう。
気になる量の水が付着してしまった時にやりがちなのがこの行動です。
確かに運が良ければ大きな被害になる前に水気が飛んでくれるかもしれませんが、逆に水が端末内で広がり、濡れたらまずい部分にまで水が入ってしまう可能性があります。
起こるはずの無かったトラブルを回避する意味でも、振り回したり傾けたりせずに安静にしておきましょう。
水分を含んだ状態で通電が行われると電子機器はショートして故障します。
水没して端末の状態が不安なのは分かりますが、正しい処置をして後は乾燥するまでぐっと耐えましょう。
実際に水没が確認出来た時にはどのような行動をするのが正しいのでしょうか。
実はやるべき事はほとんど決まっており、適切な順序通りに進めていけば傷口を広げる事は滅多にありません。
ここからは処置の順序に沿って”6つの行動”を紹介するので最後までチェックしてみて下さい。
これが最も重要で、”水没を確認した時点でiPhoneやスマホの電源はOFF”にして下さい。
上でも少しお話ししましたが、電子機器は水分を含んだ状態で通電を行うとショートして故障する場合があります。
基盤がショートしてしまうと、データが復旧出来なかったり、全く動かなくなったりしてしまう事があるので速やかに電源を切りましょう。
ご自分のiPhoneやスマホを確認してみるとクリアカバーなどアクセサリーで装飾している人は多いと思います。
しかし、水没している間だけは必ず外しておきましょう。
カバーで隠れた部分が水分を残したままになってしまう可能性があるからです。
水分をふき取る前に必ず外す必要があります。
また、カバーやアクセサリーの材質によっては、逆に水を含んでしまう様なものもあります。
それらを確認する余裕などは無いので、まずは全てのアクセサリーを外してから処置を行いましょう。
アクセサリーを全て外し終えたら、早急に水分をふき取りましょう。
細部まで細かくふき取る必要がありますので、細い形状のクリーナーや、ティッシュなどを丸めて細めて使用しましょう。
特に注意するべきなのはイヤホンジャックの内部やホームボタン周りなど端末の内部に水が通りやすい部分です。
隅々まで気を配り、丁寧にふき取りを行いましょう。
SIMカード挿入口からカードを抜いて下さい。
SIMトレイの穴は、ピンを差す事で押し出してカードを取り出すことが出来ます。
仮にSIMカードが水に濡れてしまうと、キャリアによるデータ通信や通話機能に不具合が発生する場合があります。
カードを抜き取った後は、優しく丁寧に水分をふき取って下さい。この時にあまり激しくしてしまうと、繊細なSIMカードは故障してしまう場合があるので注意しましょう。
一通りの処置を終えるとある程度の水分は抜けているはずですが、内部に残ってしまっている水分がある状態で電源を入れる事はとても危険です。
長時間乾燥をさせて内部の水分が抜け切るまで待ちましょう。“最低でも2日以上は乾燥をさせる事を推奨”します。
この時に紹介したい方法は密閉容器やジップロックなどの密閉袋で乾燥させる手法です 。
決して、ドライヤーなどで外部的に乾燥させてはなりません。
密閉容器や密閉袋の中に乾燥材を一緒に入れる方法は、是非推奨したい一つの方法です。
乾燥材とはお菓子や海苔の中に入っているシリカゲルと呼ばれる小さな袋ですが、吸湿効果が切れるまでは長時間再利用する事が出来ます。
ただし、粉末状のものでない場合、既に吸湿効果が無くなっている可能性もあります。
これは例えばテレビやPCの上や近くに放置しておく方法です。
絶えず生暖かい温度を発している電化製品は、ドライヤーなどの外部的な高温よりも程よく水分を飛ばしてくれる効果があるので、利用する価値はあると言えます。
ただし、場合によってはスマホの水分に通電してしまうケースも想定されますので、温度や放置する場所などには充分に気を付けて実践しましょう。
冷蔵庫の中は水分を絶えず除湿しているので、スマホを乾燥させる時に冷蔵庫に入れるのは一つの手段として理にかなっています。
効果は高く短時間で水分を飛ばしてくれます。
注意するべき事として結露があります。
冷蔵庫内で冷えたスマホを取り出した時に、その低い温度で結露を起こし、新たな水分を発生させてしまう可能性は否めません。
そうなると新たな問題が起きてしまう事もあるのでご自身の判断で実践してみて下さい。
処置が完了した後は電源が付く可能性が高いと思います。
それでも正常に作動しない場合や、起動しないケースも考えられます。
また、一度水没したiPhone・スマホは再度不具合を起こす可能性も否定出来ません。
一度修理店舗に持っていき、内部に問題が無いかどうかを確認してもらうのがおすすめです。
店舗によっては査定無料の所もありますし、この際クリーニングをしてもらうのも今後を考えると良いかもしれません。
多くの人がこれを実践して復活したという事例があるのでこのような噂が広がっていますが、全くの誤情報で何の因果関係も証明されておらず何の効果もありません。
結論としては、ただ端末内に含んだ水分が乾燥しているのを何もせずに待っているだけです。
米の成分の何かが乾燥に良い効果をもたらしている事も無く、スマホが復活した人はたまたま基盤などがショートせずに乾燥しきっただけです。
何も対処をせず指を加えて待っておきたい方からすれば、スマホが目に入らずに長時間待つ事は出来ますが具体的な対処にはまるでならないので、こちらの噂は頭から抜いておきましょう。
以上が水没を確認した後に行うべき行動です。
全てを一度に覚える事は大変だと思いますが、読んでい頂くだけで一つでも身について頂ければ幸いです。
水没後に修理をしてもらう場合の店舗選びについてお話を進めていきます。
スマホが日々生活に浸透していくのと比例して、スマホの修理店もどんどん増えてきています。
しかし、どこの店舗に修理を依頼するべきか、中々決めきれない方も多いと思います。
ここでは、そんな修理店舗を選ぶポイントをいくつかご紹介します。
これらのポイントを参考にあなたの近くにあるいくつかの修理店舗を比べてみてお店を吟味してみて下さい。
そのお店がスマホの水没修理対応を行っているかどうかを確認して下さい。
実は水没修理は単純な修理ではなく、お店の技術によっては断っているお店もあるくらいです。
持って行ってから「出来ません」と言われるのも時間の無駄なので、事前にしっかり確認をした上で水没修理が出来るお店に持っていきましょう。
しっかりとした修理業者のホームページには、修理対応それぞれにかかる目安の価格が表記されています。
これがされていない店舗は技術や信用に不安が残るので避けた方がいいかもしれません。
また、水没修理の部分が例えば「要相談」となっていたりする場合もありますが、可能であれば水没対応の料金までしっかりと明示しているお店を選ぶべきです。
もちろん修理価格が安いのが一番だとは思いますが、あまりに低価格の店舗の場合は逆に危険であるという事も頭に入れておきましょう。
何故なら、修理価格が安すぎるお店は修理に使用している部品がかなり質の悪いものであるケースが多いです。
画面割れなど端末の外面であればまだ大丈夫なのですが、水没修理などの内部処置は劣化部品が不具合を起こすという可能性が高まってしまうので、その観点からも確認をしっかりと行っておきましょう。
端末の症状によっては何度かお店に伺う必要が出てくる場合があります。
いくら優良店とはいえ、あまりアクセスが悪すぎる店舗は選ばないのが吉です。
上述の通り、一度水没をしてしまうと何度か不具合を起こしてしまう場合があります。
あなたの仕事場や家などからアクセスの便が良かったり、駅チカで立地が良いお店を探して検討してみましょう。
ほとんどの店舗では、修理対応をした後に保障サービスが付いています。
まず、この保障が付いていない店舗は論外です。
スマホは繊細な電子機器ですので、特に修理後は何が起こるか分かりません。保障が付いていない店舗は必ず選ばない様にしましょう。
その上で、保障内容や保障期間も細かくチェックしておくべきです。
例えば、水没修理後は水没保障だけ付いているといったケースも考えられます。
保障の内容は一度しっかり目を通すべきですし、保障期間3ヶ月のお店もあれば、6ヶ月~1年という長期保証のお店もあります。
その保障期間と保障内容をしっかりと吟味して、あなたの端末状態と相談をしてお店を検討しましょう。
水没修理は簡単な作業ではないので時間が多少かかる事は想定されます。
それでもあまり待たされすぎるのもいい気分ではありません。
修理時間はスタッフの修理技術とお店の混雑度に比例します。修理技術はこの後紹介する口コミなどで事前に把握できませんが、お店の混雑度はある程度予想が出来ます。
周辺に出入りする人ごみの人数とお店の広さ・規模を考えて、あまりに待ち時間が長そうと思った場合は、別のお店を探しても良いかもしれません。
もしくは、ショッピングモール内などのお店を検討しましょう。待っている間にゆっくり買物や時間つぶしが出来るので、苦が無く修理を待つことが出来ます。
気になるお店をいくつかリストアップした後はお店の口コミを調べてみましょう。
おすすめは、Googleレビューなどの口コミです。
お店のホームページに「お客様の声」の様なものが書かれている場合がありますが、これらは透明性に欠けています。
出来れば、水没の修理対応について書かれたレビューなどを見つけて確認する事で、そのお店の修理技術などが分かります。
ネット上の情報ですので全てを鵜呑みにしても行けないかとは思いますが、参考程度に調べておく事は良いでしょう。
iPhoneやその他のスマートフォンが水没をした場合、交換をした方が良いケースもあります。
故障の度合いによっては修理費用が異常に高くなり、交換した方が安い場合や、もう完全に動かなくなってしまった場合などです。
そんな時にどこでどのような方法で端末本体を交換する事が出来るのかを紹介しようと思います。
いくつかの方法がありますので、こちらも上で紹介した店舗選びのポイントと照らし合わせながら確認をして頂けるといいかと思います。
あなたがiPhoneを使用している場合以下の考えが頭に浮かぶかと思います。
「自分は保障サービスに加入しているから安く済むはずだ」
これは、半分正解で半分間違いです。
Apple製品を購入した際に加入をするAppleCareという保障サービスがあります。このサービスのおかげで修理や交換に保障金が付いて安く済むという事はあります。
ただし、水没は実は対象外なのです。つまり今回のケースは保障が効きません。
尚、例外はあります。
AppleCareの中でも有料サービスであるAppleCare+に加入している場合は水没も保障の対象となりますので、その場合は保障を存分に利用しましょう。
そういった前提の上で、以下の2つの方法でiPhoneを交換する事が出来ます。
まず頭に浮かぶのはこのAppleStoreだと思います。
本体交換をして新品を受け取ることが出来ます。
但し、完全な新品でなく一部パーツが中古である新古品である場合が多いです。それを理解した上で店舗に依頼をしましょう。
また、AppleStoreの大きな欠点はとても長い待ち時間です。
AppleStoreは修理や交換だけでなく、販売などの対応も全面的に行っているので修理・交換には予約が必要になります。
インターネットから日時を指定し、予約後に来店する事になるのですが、その時に必要な処理が出来ていなかったりした場合はもう一度伺う必要があったりと、正式な手続きを進めていくのがかなり面倒な場合もあります。
また、AppleStoreでの処置の場合は、バックアップの完了が必須事項となりますので、日頃からバックアップを行っておく必要がありますので、注意しましょう。
Apple正規店は、AppleStoreではなく街中の修理店舗でAppleから正式に認可を得ている店舗です。
これらの店舗の場合も、AppleStoreと同じ様な手続きを踏む必要があります。
ただ、待ち時間がAppleStore程かからない点はメリットです。
予約や対応までの時間は大幅に短くなりますので、もし正規店が近くにある方はそちらを検討されても良いかと思います。
あなたがiPhone以外のスマートフォンを使用している場合は、まずそのキャリア店舗に問い合わせて確認をしてみましょう。